楽天リサーチは24日、たばこ税増税に関する継続調査の結果を発表した。同調査は、2010年9月末時点での喫煙者(20歳~69歳)に対し、増税後1カ月ごとに喫煙状況を調査したもの。調査期間は2010年11月1日~5日、同12月1日、2011年1月1日~7日の3回、有効回答者は914名。

増税後の調査時点で「喫煙する」と回答した比率 楽天リサーチ調べ

まず、たばこ増税後の喫煙状況を各調査時点で比較したところ、9月末時点での喫煙者については3カ月後も大きな変化はみられなかった。また、9月末時点では喫煙していたが「増税をきっかけに禁煙を検討」した人では、実際に禁煙している人は約13%で推移している。一方、9月末時点ですでに「増税をきっかけに喫煙を中止した」人については、18.9%が3カ月後に喫煙をしており、喫煙率は16.3ポイントも増加。さらに、9月末時点で「たばこをやめる」と答えた人の間でも喫煙率は徐々に上昇している。

各調査時点での喫煙者に対し、たばこ税増税前後で比較して喫煙本数が減ったかどうかを聞いてみると、9月末時点から継続して喫煙している人では、一貫して約40%が本数を減らしていることが判明。それに対して、増税を機に禁煙を検討、もしくはその意思があった人については、喫煙本数が「減った」人は徐々に増えつつある。このことから、禁煙を試みたものの実行できず、本数を減らして喫煙を再開している状況であることが考えられるという。

各調査時点での喫煙者に今後の喫煙意向を質問すると、増税後3カ月間で、たばこを「やめる」ことをあきらめる人が増えつつあることが分かった。特に、9月末時点ですでに禁煙していた人と禁煙を検討していた人の間では、たばこを「やめた / 今後やめる」との答えが、3カ月後にはともに16.3ポイントも減少する結果となった。