電気通信事業者協会(TCA)は7日、11月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが30万を超える件数で20カ月連続の首位。先月に引き続きKDDIが2位を維持し、3位はNTTドコモ、4位はイー・アクセスという結果だった。

ソフトバンクは31万2,000増で、累計契約数は2,745万8,000契約。10月に発売が開始された「iPhone 4S」(アップル製)が爆発的な純増数の伸びに貢献している。なお、10月から始まったiPhone 3GS / iPhone 3Gを使っているユーザーがiPhone 4S / iPhone 4に機種変更する際に優遇される「実質無償機種変更キャンペーン」は期間が1月31日までに延長された。

2位のKDDI(au)は14万8,100増で、累計契約数は3,400万3,500契約となった。先月に比べ5万件のダウンにはなったものの、2位を堅守。ソフトバンクとともに発売を開始したiPhone 4Sの売れ行きが好調だった。3位のNTTドコモは11万1,600増で、累計契約数は5,919万4,500契約。同社では他キャリアに先駆けてLTE高速データ通信サービス「Xi」対応のスマートフォンやタブレット機の販売に本腰を入れ始めており、今後iPhone 4Sの勢いにどこまで肉薄していけるか注目されている。4位のイー・アクセスは7万3,000増で、累計契約数は370万7,000契約だった。

携帯電話全体の累計は64万4,600契約増で、1億2,436万3,000契約となった。なお、ドコモの2in1契約は7,700減で累計33万3,500契約、ソフトバンクのダブルナンバーは900減で累計2万7,100契約。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 111,600 59,194,500
KDDI(au) 148,100 34,003,500
ソフトバンクモバイル 312,000 27,458,000
イー・アクセス 73,000 3,707,000
携帯電話総計 644,600 124,363,000

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・アクセスを除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -1,600 39,400
KDDI(au) -4,800 47,700
ソフトバンクモバイル -1,400 24,700
イー・モバイル -1,000 -

PHSではウィルコムが60,700増で、PHS全体で426万3,700契約。ウィルコムでは月額2,430円でウィルコム端末が3台持てるようになる「もう1台無料キャンペーン」を展開している。キャンペーン期間は2012年3月31日まで。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 60,700 4,263,700
PHS総計 60,700 4,263,700

無線ブロードバンドサービス(BWA)のUQコミュニケーションズは6万8,000増で、累計140万1,000契約となった。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 68,000 1,401,000

関連リンク

2011年10月の携帯電話契約数 - ソフトバンクが純増トップ、2位にKDDI
電気通信事業者協会(TCA)