電気通信事業者協会(TCA)は8日、10月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが19ヶ月連続で首位。2位は大幅に純増数を伸ばしたKDDI、3位はNTTドコモ、4位はイー・モバイルという結果だった。

ソフトバンクは24万7,600増で、累計契約数は2,714万6,000契約。10月14日に発売が開始された「iPhone 4S」(アップル製)が純増数の伸びを牽引した。10月から始まった「iPad 2」の基本料が一部無料になる「アレ コレ ソレ キャンペーン」やiPhone 3GS / iPhone 3Gを使っているユーザーがiPhone 4S / iPhone 4に機種変更する際に優遇される「実質無償機種変更キャンペーン」(期間はともに11月30日まで)など、iPhoneに絡めたキャンペーンも結果に好影響を与えた形だ。

2位のKDDI(au)は19万6,900増で、累計契約数は3,385万5,500契約となった。前月に比べ7万契約を超える大幅増で、5ヶ月ぶりに2位に浮上。ソフトバンクとともに発売を開始した「iPhone 4S」の売れ行きが非常に好調だった。3位のNTTドコモは8万9,600増で、累計契約数は5,908万2,900契約。10月18日に2011年度冬春モデルの新端末が発表されたことで、買い控えの傾向が広まったとみられる。4位のイー・アクセスは5万5,000増で、累計契約数は363万4,000契約だった。

携帯電話全体の累計は58万9,200契約増で、1億2,371万8,400契約となった。なお、ドコモの2in1契約は7,300減で累計34万1,200契約、ソフトバンクのダブルナンバーは900減で累計2万8,000契約。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 89,600 59,082,900
KDDI(au) 196,900 33,855,500
ソフトバンクモバイル 247,600 27,146,000
イー・アクセス 55,000 3,634,000
携帯電話総計 589,200 123,718,400

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・アクセスの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・アクセスを除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -1,600 25,400
KDDI(au) -5,100 42,900
ソフトバンクモバイル -1,700 61,400
イー・モバイル -1,200 -

PHSではウィルコムが51,200増で、PHS全体で420万3,000契約。ウィルコムでは月額2,430円でウィルコム端末が3台持てるようになる「もう1台無料キャンペーン」を展開している。キャンペーン期間は2012年3月31日まで。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 51,200 4,203,000
PHS総計 51,200 4,203,000

無線ブロードバンドサービス(BWA)のUQコミュニケーションズは9万5,600増で、累計133万3,000契約となった。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 95,600 1,333,000