ソニーは29日、ネットワーク接続に対応した電子書籍端末「Reader」シリーズの新モデル「PRS-G1」および「PRS-T1」を発表した。発売日はPRS-T1が10月20日、PRS-G1が11月25日。いずれも価格はオープンで、推定市場価格はPRS-G1が26,000円前後、PRS-T1が20,000円前後となっている。

「Reader」新モデルでは、読書家の象徴である二宮金次郎をイメージキャラクター(?)に据えて普及を図る

2モデルともに、2010年12月に日本国内発売された従来モデル「PRS-350」「PRS-650」では対応していなかったネットワーク接続に対応する製品。PRS-G1は携帯電話用の3G回線および無線LANへの接続、PRS-T1は無線LANへの接続が可能となっている。無線LANの対応規格はいずれもIEEE802.11b/g/nだ。これにより、従来モデルではコンテンツである電子書籍データの購入をPC経由で行っていたのに対して、今回発表の2モデルでは電子書籍販売サイト「Reader Store」から直接データを購入できるようになった。なお、ウェブブラウザを搭載している。

3G接続対応のPRS-G1では通信料が気になるところだが、Reader Storeのみの利用となる「“Reader Store” プラン」は1年目の利用は無料、2年目の利用も、1年目に1冊でも電子書籍データを購入すれば無料となる。つまり、最大で2年間無料となるわけだ。3年目以降の利用は年額で1,050円となっている。

また、Reader Store以外への接続も行う場合の「Web アクセスプラン」では、月額580円の定額制を採用。

ネットワーク接続に対応することで、「Reader」単体でコンテンツ販売サイトである「Reader Store」へアクセス可能になった

ハードウェアに目を向けると、ネットワーク接続が追加されたにもかかわらずPRS-T1では従来モデル比で約47gの軽量化を実現。サイズ/重量はPRS-G1が約W110×D10.1×H173.3mm/約185g、PRS-T1が約W110×D9.6×H173.3mm/約168gとなっている。

ディスプレイは2モデルとも6型・600×800ドットの電子ペーパーで、タッチパネル操作に対応している。内蔵メモリは約2GB(ユーザーが使用可能な領域は約1.4GB)で、microSDカードスロットも搭載。サポートするファイルフォーマットは、電子書籍データが専用フォーマット(.mnh)およびXMDF、ドットブック、EPUB、PDF、テキストデータで、音楽データがMP3およびAAC、写真データがJPEGおよびGIF、PNG、BMPだ。バッテリーは内蔵式のリチウムイオン充電池で、使用可能時間はワイヤレスオン時/1日30~60分使用で最長3週間となっている。USB経由での充電時間はPRS-G1が約3.5時間、PRS-T1が約2.5時間。

2モデルともタッチパネル操作に対応(写真はピンチインを行っているところ)