Opera Softwareは4月12日、Operaブラウザの最新版「Opera 9.2」をリリースした。新機能として、ユーザーが頻繁に訪れるサイトへのアクセスを容易にする「スピードダイヤル」が追加された。同社のサイトより、日本語を含む31言語にローカライズされたWindows版、Mac OS版、Linux版を無料でダウンロードできる。

スピードダイヤルは、空白ページにブックマークを組み合わせた機能だ。Opera 9.2で「新しいタブ」または「新しいウインドウ」を開くと、9つのWebページを登録できるスピードダイヤル画面が開く。アドレスバーにURLを入力すれば、通常の空白タブ/空白ウインドウと同様に振る舞うが、スピードダイヤルの登録ボックスの1つをクリックすると「よくアクセスするページ」「開いているページ」「Operaサイト」などがリストされた画面がポップアップする。その内の1つのサイトをクリックするとスピードダイヤルに登録される。また開いているタブを登録ボックスにドラッグ&ドロップしてもスピードダイヤルに追加できる。

スピードダイヤルを表示する設定で空白タブを開くと、登録ボックスが現れる

登録ボックスの1つをクリックすると、頻繁にアクセスするページなどがリストされる

登録したWebサイトはサムネイル表示される。アクセスはサムネイルをクリックするか、登録ボックスの番号を用いる

登録後に新しいタブを開くと、Webサイトのサムネイルが並ぶ画面が表示され、ユーザーはそれらのサイトにワンクリックでアクセスできる。サムネイルを見て、サイトの更新を確認することも可能。またスピードダイヤルの登録ボックスには1~9の番号が振られており、Webページ登録後は、その番号をアドレスバーに打ち込むか、[Ctrl+番号]だけでアクセスできるようになる。

Opera CEOのJon von Tetzchner氏はスピードダイヤルについて、「毎日利用しているサイトを簡単に呼び出せる全く新しいアクセス方法だ。すべてのOperaユーザーがスピードダイヤルを楽しみ、そして手放せなくなってほしい」とコメントしている。

なおOperaのデスクトップチームのブログによると、スピードダイヤルの追加と多言語サポートのほか、バージョン9.2ではバグフィックスも施されており、セキュリティ強化という点でもアップデートが推奨されている。