未来を見据えてSSD搭載のメールサーバ環境構築に着手
JBサービスは、企業における情報システムの基盤構築から運用支援・機器保守まで、一貫したサービスを提供する企業だ。JBCCホールディングスの子会社として、JBグループ全体のテクニカルサービス事業も手がけている。横浜と大阪にデータセンターを設け、24時間365日体制で顧客のシステム運用をサポートする「SMAC(ソリューションマネジメント&アクセスセンター)」もそのひとつ。このSMACを中心に、LCMサービスやデータセンターサービス、オンサイトサービス、アプリケーション運用サービスなどを展開している。
JBサービスでは2013年から、革新的な取り組みを開始した。このSMACで顧客向けコールセンター窓口として使用しているメールサーバのストレージに、HDDではなくSSDを採用したのである。SSDといえば、クライアントPC向けではかなり一般化してきたものの、エンタープライズ用途、特にサーバのストレージとしてはまだ導入事例が極端に少ない。
株式会社JBサービス
2007年に設立。企業の情報システムに関連する導入・運用支援・機器保守など各種テクニカル・サービスの提案、設計、構築を行う。IT分野における監視運用センター(SMAC)を中心としたサービスのほかにも、医療分野や3D分野におけるサービスなど幅広くサービスを提供している。 Webサイトはこちら
その導入経緯について、カスタマーサービス事業部 東日本カスタマサービス本部 第二カスタマサービス本部サポートセンターの今井淳一氏は「スパムメール検知用ソフトウェアのバージョンアップに伴い、より高性能なメールサーバが必要になったのがきっかけのひとつです。ちょうど従来サーバの保守切れも迫っていたので、将来を見据えてSSD化の検討をスタートしました」と語る。
従来と同じようにHDDを使う選択肢もあったが、今井氏は「弊社はテクニカルサービスという業務の特性上、常に最新技術への取り組みと技術的な向上を図る必要があります。数年後はエンタープライズでもSSDの普及率が大幅に拡大する可能性があるため、そうした未来に向けて早めに実績作りとノウハウの蓄積をするべくSSD化に踏み切りました」と続ける。
費用対効果の高いSUPERMICROサーバとSamsung製SSDの組み合わせ
サーバ本体は、同価格帯の製品と比べてワンランク上の性能を持つ米SUPERMICRO社のサーバ製品(イグアス社Webサイト)に決定した。JBサービスでは2013年4月頃からSUPERMICROサーバの保守サービスを開始したこともあり、そのパフォーマンスと信頼性はすでに熟知していた。また、今後の保守サービス(イグアス社Webサイト)にフィードバックするという意味でも、自社での導入は大きな役割を担うこととなる。
肝心のSSDについては費用対効果が高く、ランダムアクセススピードに強さを見せるSamsung製を採用。サーバ/エンタープライズPC用途にも対応した、Samsung SSD 840 PROシリーズでは、独自のトリプルコアMDXコントローラを搭載しランダムアクセススピードをさらに追求、長時間の使用にも耐えうるアルゴリズムを採用するなどの特徴も持つ。
また重要なのが、SSD交換などで別途パーツを購入する場合やOEM提供の場合は、輸入期間が2週間ほどかかってしまうこと。万が一のトラブルなどが発生した際、ストレージがそれだけの期間入手できないのはサーバとして致命的だ。
そこでJBサービスでは、日本国内の販売代理店として、低価格かつ迅速なサポートで定評のあるITGマーケティングからSSDを購入したのである。サービス営業事業部 先進サービス推進本部 先進ソリューションセンターの吉田昌勝氏は「国内のサポート体制が手厚いので、仮にトラブルが発生した場合でも素早い対応をしてもらえます。これは非常に心強いですね」と、国内代理店ならではのメリットを語った。
これまで培ってきた実績とノウハウで短期導入を実現
導入に際しては、実際に検証機を借りてRAIDを組んだり、OSを入れたり、作為的に障害を発生させてみたりといった検証を実施。特にトラブルが発生することもなくスムーズに進行したという。こうしてJBサービスでは、1台あたりSamsung製SSD「Samsung SSD 840 PRO(512GB)」(ITG マーケティング社Webサイト) ×2基搭載のSUPERMICROサーバを、計2台導入した。
もちろん、メールサーバとしての冗長性を確保するべくミラーリング構成となっている。驚くべきは2013年6月頃に検討を開始し、9月には導入が完了した圧倒的なスピードだが、こうした部分にも同社が培ってきた実績や経験、ノウハウなどが活きているといえるだろう。現在は従来サーバとの並行稼働期間で、今年度中には本稼働を迎える予定だ。
今井氏は「従来のサーバが古かったので、ストレージ容量的には大きな差がありません。まだ本稼働前のためベンチマークなどによる数値化やデータ収集は行っていませんが、トラブルもなく非常に快適です。24時間稼働のサーバという特性から、複数台を導入すれば若干でも消費電力が抑えられる可能性もありますね」と語る。
冒頭でも述べた通り、サーバにSSDを採用した事例はまだ極端に少ない。その点について今井氏は「確かに現時点で不安材料がまったくないとは言い切れません。しかしSSDには、データアクセス速度などのパフォーマンス面で、それを上回る大きなメリットがあります」と語る。また、SSDに関しては書き換え回数制限による寿命を懸念する声もあるが、「突然読み書きができなくなるHDDと比べると、SSDは故障率は低く、S.M.A.R.T.情報を監視することで交換時期の予測が可能となるので安心です。データを読み取ることさえできれば、移行・復旧時間を最小限に抑えられます」(今井氏)と、SSDのメリットについて語る。
HDD構成よりも安くなるコストと安心の保守サービス
SSDの企業導入に際してもうひとつ気になるのがコストの問題だが、こちらも現時点でクリアできている。この辺りは、実際にJBサービスが今回の導入にあたり、ほぼ同等のパフォーマンス構成でサーバの見積りを算出したデータが参考になる。HDDを搭載した国内大手メーカーのサーバと比べて、ハードウェアのみではSUPERMICRO製サーバ +Samsung SSD 構成の方が25%ほど低価格になったという。これにJBサービスが提供するオンサイト保守 の価格を加えても、国内大手サーバメーカーのハードウェア購入価格より安いのである。
JBサービスにおける実際の見積り試算数値。HDDを搭載した、ほぼ同等のパフォーマンス構成での構成と比較しても(ハードウェアのみの場合)、約25%程コストが低いという。また、JBサービスが提供するオンサイト保守の価格を加えても、国内大手サーバメーカーのハードウェア購入価格より安い。 |
さらにもうひとつ、SUPERMICROサーバ +Samsung SSD 構成のメリットは保守サービスにある。大手サーバメーカーでは、サードパーティー製のSSDを導入した段階でメーカー保守を受けられなくなる場合も多い。その点、今回のようなSUPERMICROサーバ +Sumsung SSDなら、パートナー企業であるJBサービスの保守サービスが受けられる。しかもSUPERMICROでは実に豊富なサーバ製品をラインアップしているため、この製品群と業務の特性に合ったSSDを組み合わせれば、企業におけるサーバ選択の幅が大きく広がる。
社内の横展開に加えて顧客向けにも販売・保守サービスをスタート
JBサービスでは今後、社内においてSamsung SSDのいわゆる"横展開"を実施し、将来に備えたより多くの実績作りと技術・ノウハウの蓄積に取り組んでいくという。さらに1月より、同じJBグループでSUPERMICRO認定ディストリビューターのイグアス、ITGマーケティングと協業し、企業向けにSUPERMICRO製サーバ+Samsung SSD構成の販売・保守サービスもスタートした。
データアクセスの高速化が求められる現代ビジネスにおいて、SSDを搭載したサーバの需要はこれから増えると予想される。そうした中、JBサービスが自社内および顧客向けサービスで培ってきた技術やノウハウは、企業にとって大きな安心と信頼性をもたらしてくれるはずだ。
製品情報とお問合せ先
SUPERMICRO製品情報とお問合せ先: http://www.i-guazu.co.jp/supermicro/
当事例紹介: http://www.i-guazu.co.jp/supermicro/case/jbservice/
会社概要
株式会社イグアス URL:http://www.i-guazu.co.jp/ パートナー企業向けに、ハードウェア(サーバー、PC、プリンター等)、ソフトウェアおよびサービス等を販売するとともに、法人企業向けにITサプライ用品からオフィス文具用品などのサプライ品の販売、ITによる調達代行も行っています。 また、2009年10月より3Dプリンターの取り扱いも開始し、未来型IT製品のトータルサプライヤーを目指しています。
JBサービス株式会社 URL:http://www.jbsvc.co.jp/ JBグループ(*)のお客様やJBサービスS独自のお客様に対して最適なITソリューションの提案/設計/構築を提供すると共に、システムの安定稼働、コア・コンピタンス経営を支援するマネジメントサービス(運用/監視/全国オンサイト支援)をトータルサービスとして提供しています。 (*)JBCCホールディングス株式会社及び事業会社の総称。(http://www.jbcchd.co.jp/corporate/group.html)
ITGマーケティング株式会社 URL:http://www.itgm.co.jp/ 日本サムスン株式会社特約店。SamsungブランドSSDの日本国内総販売元としてチャネル開拓、販売、エンドユーザーサポート、販促等の各種活動を行っています。
(マイナビニュース広告企画)
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