現代のクリエイターにとって、制作に使用するPCのパフォーマンスは作業効率を左右する重要な要因の1つ。私は日頃、イラストレーター&ライターとして活動しているのですが、主に使用しているPCは数年前に購入したMacBook。購入から数年たっていることもあり、イラスト制作や画像編集時の動作スピードの低下に悩まされていました。
制作のためにPhotoshop・Illustrator・Dreamweaver等のAdobe系アプリケーションを複数立ち上げていることが多く、さらに並行してメール、ネット、音楽プレーヤーを使用するとなれば、重くなるのも当たり前……「そろそろPC買い替えの時か?」と思いつつも、10万円以上もかかる投資にはどうしても消極的。そしてなにより、愛着のあるMacBookとの別れに心を決め切れない私でした。そんな中、マイナビニュース編集部の担当さんから「SSD」なるものの存在を教えてもらったのでした。
「SSD」とは、現在主流の「HDD」に代わるストレージデバイスのことで、HDDに比べ読み書きが高速である上、衝撃に強く、消費電力が少ないといった特徴を持っています。ディスク(円盤)が物理的に回転するHDDと違い、フラッシュメモリにデータを保存するため「静音」「軽量」というメリットも。デメリットを挙げるとすれば、まだまだ市場価格が高いという点なのだそう。
それが、昨年から256GBモデルでも20,000円前後まで価格が下がり、一般ユーザーにとっても手に取りやすいものになってきているのだそうです。
PC買い替えと比較すればはるかに安価で、かつ今までのPCをそのまま活かせるとあり、これは試さない理由がない! という訳で、私はSSD換装にチャレンジすることに決めたのでした。
今回編集部より紹介してもらい使用したSSDはこちら。「Samsung SSD 840」の256GBモデルです。小型で、かなり軽い印象。このSSDを外付けでコネクトし、データを移行した後に、実際に内蔵HDDと入れ替えるというのが換装作業の流れのようです。ただ、換装にあたって、浮上した不安要素が2つ。1つ目は「果たして素人の自分にも分解作業ができるのか」ということ、そしてもう1つが「データ移行をトラブルなくできるのか」ということでした。やや不安を抱えつつも、まずは早速、既存HDDのデータをSSDに"お引っ越し"する作業から挑戦することにしました。
まず、Mac OS Xの「アプリケーション」→「ユーティリティ」の中にあるアプリケーション「ディスクユーティリティ」を開き、現在のHDD容量を確認します。今回、約700GBのデータが存在していることが分かったので、SSDの容量256GBに収まるように、あらかじめHDDのデータを整理することから作業開始。これも良い機会ととらえ、断捨離気分で古いデータを外付けの別HDDに移して整理していき……無事に250GBに収めました。後は、MacBookのUSBポートにSSDを接続し、「ディスクユーティリティ」の「復元」メニューでコピー元ソースに「HDD」を、復元先として「SDD」を選択。書き込みをスタート!
約2時間後、無事コピーが完了! 上手く移行できているのか半信半疑ながらも書き込みの終了したSSDを手にし、いよいよ次は実装作業へ。換装については、詳しく紹介している過去の記事を参考に行っていくことに。(編注:MacBook Proの内蔵HDDをSSDに交換する)
プラスドライバーを使い、本体裏面のネジをすべて外したら、裏ブタを取ります。MacBook本体の左下にHDDが固定されているので、上部の黒い棒状ストッパーをドライバーで外し、コネクタ部分から慎重に取り外します。
その後コネクタにSSDを装着しなおし、元のようにストッパー・裏ブタを戻してネジ止めすれば終了! 換装作業は、ものの30分ほどで完了しました! 慣れれば10分くらいでできてしまいそうなぐらいシンプル。ポイントは、サイズの合ったドライバーをきちんと用意しておくこと、そして手とPC本体の間に静電気が起こらないようにすることです。電気が流れると故障の原因となるため、本当は白手袋をはめて行うのがベストだそう! また、分解したパーツを戻す際に手順が分からなくならないよう、ネジを並べて置いておくことと、行程を携帯のカメラなどで撮っておくのもポイントです。
さぁ、いよいよ生まれ変わったマイMacBookに電源をON……! 予想以上にあっさりとした換装作業で、本当にデータが「引っ越し」できているのか不安だった私。起動した画面を見ると、デスクトップやファイルはもちろん、ブラウザのブックマークや検索履歴までそのままで、一見すると何も変わっていないかのように見えます。
画像処理系のアプリケーションを立ち上げてみると……これが、早い! 早い! 予想以上に、体感速度に差が生まれています。まさに「SSDで爆速化」とちまたで噂されているだけはあります。特に変化を感じたのが、ファイルを開く時・保存する時で、これは重たい画像データを扱うクリエイターにとっては嬉しい限り。複数の画像処理系アプリケーションを併用した状態でもストレスを感じません。以前であればPCフリーズの恐怖に怯えながら行っていたような作業も、SSD換装後は嘘のようになめらかになりました。加えて、PCの起動時間そのものもかなり早まっていることに気付きました。打ち合わせのシーンや、急な外出先での修正依頼などにもスマートに対応できるようになるので、これは嬉しい変化です。
最新のPCモデルにも心惹かれますが、私はまだまだこの愛着のあるMacを相棒に頑張っていきたいと、志を新たにしたのでありました。
ちなみに、今回紹介した換装作業に自信のない方には「PCパワーアップサービス」というパッケージのプランがあるようです。PCの梱包/引き取り/作業後のお届け/送料、SSDの実費、換装作業、データ移行サービスなどが丸ごとセットになったプランで、すべてプロのスタッフが換装を代行してくれるというもの。まさに「申し込むだけ」。忙しくて時間がないという人や、自分一人での換装作業に不安があるという人にはありがたいサービスです。(編注:ITGマーケティング、PCのHDDtoSSDパワーアップサービス - Samsung SSD使用)
いずれの方法を選ぶとしても、買い替えよりもリーズナブルに、かつ愛用のPCを活かせるというのは嬉しいですよね。以前より手頃な価格でSSDが入手できるようになった今、SSD換装によるPCの延命は、よりメジャーな選択肢となっていくと感じました。PC買い替えを悩んでいるあなたも、候補の1つとして検討してみてはいかがでしょうか?
(マイナビニュース広告企画)
[PR]提供:サムスンSSD