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Windowsが備えるセーフモードは、読み込むデバイスドライバーなどを最小限にして起動する、トラブルシューティング向けの機能(状態)だ。Windowsがバージョンを重ねるたびに使う機会は減っているものの(Windowsの安定性が高まっている証だろう)、残念ながらWindows 10でもセーフモードを使用する場面は存在する。そこで今回は、Windows 10におけるセーフモードの起動方法を紹介しよう。

「msconfig.exe」からセーフモードを起動する

最初は一番簡単と思われる「システム構成(msconfig.exe)」を使用する方法。システム構成の「ブート」タブに用意された「ブートオプション」セクションで、「セーフブート」を有効にするだけだ。

ここで選択できるオプションだが、「最小」は通常のセーフモード。「代替シェル」はコマンドプロンプトを使用したセーフモード、「Acive Directory修復」はLAN上にAcive Directoryサーバーがある場合にのみ使用可能。「ネットワーク」はネットワークアクセスを有効にしたセーフモードとなる。

「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「msconfig」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップする

「システム構成」が起動したら、「ブート」タブ→「セーフブート」→「OK」ボタンと順にクリック/タップする

再起動の確認を求めるメッセージが現れたら、「再起動」ボタンをクリックする

セーフモードのサインインはパスワードのみ使用可能。設定したパスワードを入力して「Enter」キーを押すか「→」ボタンをクリック/タップする

これでWindows 10がセーフモードで起動した

ただし、この方法は次回の再起動時もセーフモードになってしまうため、通常の再起動ではなく「セーフブート」の設定を変更してPCを再起動した方が安全だ。

セーフモードでの作業を終えたら、先の手順を参考に「システム構成」を起動し、「全般」タブで「通常スタートアップ」→「OK」ボタンと順にクリック/タップする

再起動の確認を求めるメッセージが現れたら、「再起動」ボタンをクリックする

「設定」からセーフモードを起動する

次はWindows 8から導入された、UXからセーフモードを起動する方法。多くの場面で一般的な手順となるため、こちらも紹介しておこう。

「Win」+「I」キーを押すなどして「設定」を起動し、「更新とセキュリティ」をクリック/タップする

「回復」→「今すぐ再起動する」ボタンと順にクリック/タップする

「オプション選択」では「トラブルシューティング」をクリック/タップする

「トラブルシューティング」では「詳細オプション」をクリック/タップする

「詳細オプション」では「スタートアップ設定」をクリック/タップする

セーフモードの実行確認を求められたら、「再起動」ボタンをクリック/タップする

PC再起動後にオプション選択を求められたら、「4」キーもしくは「F4」キーを押して「セーフモードを有効にする」を選択する

セーフモードを呼び出す他の方法

先のセーフモードを呼び出す方法は他にもいくつか用意されている。「電源」のメニューに並ぶ「再起動」を「Shift」キーをしながら選択する方法や、コマンドラインから電源操作を行うコマンド「shutdown.exe」にオプション「/o」を追加する方法も便利だ。

スタートメニューの「電源」をクリック/タップし、[Shift]キーを押しながら「再起動」をクリック/タップする

コマンドプロンプトなどから「shutdown /r /o /t 0」と入力して実行する

だが、何らかの理由でデスクトップ描画が乱れ、これらの方法が選択できない場合もある。その際はセキュリティ画面を呼び出し、右下に並ぶ電源ボタンから「Shift」キー+「再起動」を選択すれば、オプションの選択画面に移行できる。

「Ctrl」+「Alt」+「Delete」キーを押してセキュリティ画面に移行し、「電源」をクリック/タップ。[Shift]キーを押しながら「再起動」をクリック/タップする

阿久津良和(Cactus)