今では多くの人がスマホで音楽を聴くようになり、またスマートウォッチにも立派な音楽プレーヤー機能が内蔵されるようになった。そんな中で、"スマホじゃない"音楽専用プレーヤーの代表格であるAppleの「iPod」と、ソニーの「ウォークマン」を使い続けるユーザーのモチベーションはどこにあるのだろうか。マイナビニュース会員の皆様にアンケートを採ってみた。
どんな携帯用の音楽プレーヤーを使っていますか?
今回のアンケートでは「スマートフォンを除く」音楽プレーヤーについて質問していたので、有効回答数のおよそ半数を「使っていない」という回答が占める結果になった。対してスマートフォン以外の音楽プレーヤーを使っている方の中で、25.6%がiPodシリーズのユーザーであることがわかった。なお、ウォークマンの比率は19.4%、その他の機種は4.8%となった。
今回のアンケートでは、使っている音楽プレーヤーの「気に入っているところ」をそれぞれフリーアンサー形式で答えてもらった。さっそく、大まかな傾向についてまとめてみよう。
iPodの気に入っているところ
iPodについては「デザイン」が気に入っているという回答がやはり多く、そのサイズ感、軽さ、豊富なカラバリが高く評価されていた。さらには「iPodに限らず、Macも含めたAppleのデザインが好き」という回答も散見された。
「操作性」についても、簡単であり直感に任せられること、慣れ親しみやすいことなどを高く評価する向きがある。操作性の評価ポイントとして「タッチパネル」と「クリックホイール」の両方をあげる回答があったことから、いまだにiPod classicや、タッチパネル液晶になる第6世代iPod nano以前のモデルを使っている人もいるとわかった。
音楽の転送を変えた「iTunes」
音楽ファイルの転送や、プレーヤー内でのデータ管理をエレガントに行う術については、多くの方がいまだに頭を悩ませていると思う。iPodはその登場時からパソコン上の音楽管理アプリケーション「iTunes」によってデータを同期させる方式を採用してきた。
このiTunesによるユーザーインタフェースの使い勝手が個性的でありながら、とてもシンプルで理にかなっていることから「慣れると離れられなくなってしまった」という回答が多く寄せられている。iPodもさることながら、iTunesの出来映えを高く買って現在もiPodユーザーを貫いているというファンの姿もあった。
単体の音楽プレーヤーを使う理由として、一般的にスマホよりも「バッテリーが長持ちすること」や「音質がいい」ことを比較対象にあげる声も多いが、今回のアンケートではiPodとウォークマンの双方のユーザーからその回答が多く返ってきた。
内蔵ストレージの容量は、現在のユーザーにとっては「十分に大きい」「満足」という答えが大半を占めていたが、iPodシリーズについては最大160GBというストレージサイズを誇るiPod classicの生産完了を惜しむ声もあった。ウォークマンについてはSDカードが利用できることが便利と感じている方が多いようだ。
iPod touchについては、iPhoneと同じ感覚でWi-Fiを経由してインターネットにつないで、iOSアプリをダウンロードしてマルチな用途にも使うことができる音楽プレーヤーだ。自由回答の中で、iPod touchでLINEが使えること、YouTube動画が見られることの魅力を訴える声も多く寄せられた。
他にも先日販売を終了したiPod nanoやshuffleなど、本体の小型軽量化をとことん突き詰めたプレーヤーもあったことから、ファンの中には「iPodはスポーツシーンでの音楽リスニングにおいて最強のプレーヤー」というイメージも根強くあるようだ。