世界最大のブランディング会社、インターブランドが、グローバルにおけるブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2017」を発表した。それによると、ブランド力1位はアップル、2位はグーグルで、このワンツーフィニッシュは5年連続となる。
このランキングは、インターブランドが財務力、ブランドが購買意志決定に与える影響力、ブランドによる将来の利益の確実性などから各企業を分析・評価。その結果からランキングするもので、今年で18回目の発表となる。
AIテクノロジーがブランド価値を高める
1位に輝いたアップルのブランド価値は、前年比3%増の1,842億ドルとなった。“世界を変える製品を開発する”という姿勢を堅持し、米国内の先端製造技術へ10億ドルもの投資を発表しながら、「Siri」「AI」「自律システム」などへの投資を進めるといった姿勢が評価された。
2位のグーグルのブランド価値は、前年比6%増の1,417億ドル。幅広いセグメントにおいて柔軟に対応していることが評価された。インターブランドでは「Google Home」や「AlPhaGO」といった、AIテクノロジーをその象徴と位置づけた。また「Android」「Chrome」といった既存プラットフォームの強さも評価された。
3位にランクインしたのはマイクロソフトで、ブランド価値は前年比10%増の800億ドルとなった。クラウドへの変換が功を奏したこと、そうした戦略を強く打ち出したサティア・ナデラ CEOへの社内での信頼が高まっていることもポイントとした。なお、マイクロソフトは前年4位からのトップ3入りだ。
以下、20位まで表にしたので確認してほしい(ブランド価値の億ドル未満はすべて切り上げ)。また、次項では、ランクインしたブランドロゴの写真を掲載、さらに急激にブランド力を伸ばしたブランドにスポットライトを当てる。
2017年順位 | 2016年順位 | ブランド名 | ブランド価値(億ドル) |
---|---|---|---|
1 | 1 | アップル | 1,842 |
2 | 2 | グーグル | 1,418 |
3 | 4 | マイクロソフト | 800 |
4 | 3 | コカ・コーラ | 698 |
5 | 8 | アマゾン | 648 |
6 | 7 | サムスン | 563 |
7 | 5 | トヨタ | 503 |
8 | 15 | フェイスブック | 482 |
9 | 9 | メルセデス・ベンツ | 479 |
10 | 6 | IBM | 469 |
11 | 10 | GE | 443 |
12 | 12 | マクドナルド | 416 |
13 | 11 | BMW | 416 |
14 | 13 | ディズニー | 408 |
15 | 14 | インテル | 395 |
16 | 16 | シスコ | 320 |
17 | 17 | オラクル | 275 |
18 | 18 | ナイキ | 271 |
19 | 19 | ルイ・ヴィトン | 230 |
20 | 21 | ホンダ | 227 |