パナソニックは5日、頑丈設計の12型着脱式タブレットPC「TOUGHBOOK」シリーズ新モデル「CF-33」を国内発表した。9月下旬から販売開始する。価格はオープン。直販価格は税別436,200円。

マイナス10度で氷漬けにされたCF-33

同日開催されたCF-33発表会の様子

同日、都内で開催された発表会の冒頭では、パナソニックの専務執行役員であり、BtoB事業を手がける社内カンパニー、コネクティッドソリューションズの社長に4月1日付けで就任した樋口泰行氏(元日本マイクロソフト会長)が挨拶。

「今日発表するFC-33はフラッグシップのモデル。ゴツく見えるが120cmからの落下に耐えるなど、大変堅牢に仕上がった。あらゆる現場で役に立つと確信している。最新のテクノロジーを駆使しながら、何より手に取って使う現場主義の製品開発を進めていきたい」と今後への期待を述べた。

パナソニック コネクティッドソリューションズの樋口泰行社長

キーボード部分を取り外せる堅牢12型PC

「CF-33」は、キーボード部分を取り外して12.0型のタブレットPCとしても使用できる、デタッチャブルPC。従来モデルからさらに小型化、軽量化を進め、災害現場や物流業界といった通常のIT機器が使えない環境などへ、より広い活用を目指す。

2010年に初代モデルが発表された「CF-31」の後継機で、着脱式の本体形状は2016年に発表された10.1型モデル「CF-20」がベース。海外での発表は日本よりひと足早く、2017年2月にスペインで開催されたMWC 2017で公開されている。

CF-33の前面、背面

CF-33のディスプレイサイズは12.0型。解像度は2,160×1,440のQHDで、10.1型WUXGA解像度だったCF-20からディスプレイサイズ、解像度ともに向上した。アスペクト比は3対2で、縦状態の表示も最適化した。輝度は2~1200cd/平方メートルと高く、屋外で直射日光が当たる屋外作業でもディスプレイが見やすいとする。駆動時間は、標準のSバッテリ搭載時で約12.5時間。カスタマイズでLバッテリに変更すると、最大25時間駆動する(いずれもキーボード装着時)。

CF-33のタブレット本体とキーボード