3.気が乗らない誘いやセールでお金を使わない

1,000万円やそれ以上を貯蓄できる人は、自分のためになるお金の使い方を知っているものです。例えば、気乗りしない飲み会が月に数回重なると、自分の趣味に使うお金や時間がなくなってしまう……ということにも。しっかり貯蓄をしながら充実した日々を送るためには、周りに流されてお金を使っていないか、一度確認してみるといいでしょう。

また、セールで安売りをしているから、せっかく旅行に来たのだから、「何か買わないともったいない」と思ってしまう人も要注意。本当に自分が欲しいものや必要なものが見極められていない可能性があります。心から納得のいく物だけ買うようになると、お気に入りの物に囲まれて満足感も得られるようになります。そのため、買い物の回数も減っていき、自然と節約につながるものです。

4.代替策を探して節約する

長い間貯蓄をしていると、「どうしてもお金を使いたい」という場面に出くわすことでしょう。旅行へ行きたい、欲しい洋服がある、運動不足だからジムに通いたい……。お金を貯めることが目的になって、やりたいことが何もできないより、ここぞというときには有意義に使うことも重要です。ただお金を使うのではなく、まずは代替策がないか探してみましょう。安く済ますことができる、あるいはお金をかけずに済む方法が見つかることもあるからです。

格安プランの旅行がないか徹底的に調べる、新しく買わず手持ちの洋服で工夫してコーディネートする、公共施設のジムを利用するなど、やりたいことを我慢せず、なおかつ節約もできる手立てがあれば実行してみましょう。楽しみながらできる節約ポイントを1つでも多く見つけることができる人は、貯蓄のスピードが速く、目標金額に成功しやすいと言えます。

今回は、貯蓄1,000万円を達成した人の節約術を紹介しました。1,000万円というと途方もない金額に思えますが、工夫して節約する習慣が身に付けば大変なことではありません。苦しいだけの節約生活にならないよう、今を楽しみながらも、目標に向かってコツコツ貯めていきましょう。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。