結局、貯蓄っていつまでにいくら貯めればいいの……?

貯蓄はあればあるほど良いに越したことはありません。しかし、ゴールもなしにコツコツ貯めても張り合いがないし、しっかり貯めているつもりでも必要となるときにお金が足りないのでは困ってしまいます。

いつまでにいくら貯めれば正解なのかは個人の目的次第ですが、一つの目安にしたいのが年代ごとのライフイベントによる貯蓄のテーマ。年代ごとの貯蓄テーマを知り、それをかなえる金額が貯まっていれば安心ですね。年代ごとに「これなら安心」の基準額を確認してみましょう。

20代の基準は200万円~400万円

まずは、20代からみてみましょう。就職して間もない20代前半は、あまり深く貯蓄の目的を考えない人が多いようです。しかし20代後半から30歳にかけて、自分の将来像を具体的に描くようになると、その道に進むためのお金が必要になります。一般的には「結婚資金」、キャリアを目指すなら語学やITスキルなどの資格取得費や留学費など「自己投資資金」を20代の貯蓄テーマとしましょう。

「マイナビウエディング」の調査によると、 挙式・披露宴等にかかる費用総額は200万円~250万円(12.8%)、300万円~250万円(12.2%)、150万円~200万円(11.7%)あたりがボリュームゾーン。ご祝儀や親の援助があるとしても、カップルの自己負担額は50万円~100万円かかっています。加えて新生活準備費用がかかるので、少なくとも220万円程度の貯蓄が必要です。

自己投資資金はスキルアップの内容によってもさまざまですが、220万円程度の貯蓄があれば1年程度の語学留学も可能です(留学ジャーナル「語学留学の費用」参照)。新しく家族をもったり、自分の夢をかなえるために留学したり……、そんな20代貯蓄額の基準は200万円~400万円がひとつの目安となりそうです。