オリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」は、マイクロフォーサーズ用の超広角ズームだ。同社製レンズの中でもハイグレードに位置する「M.ZUIKO DIGITAL PRO」シリーズの最新作であり、光学性能はもちろん、外装や操作性にもこだわったワンランク上の製品に仕上がっている。その実写レビューをお伝えしよう。
広範囲を捉えつつ、遠近を強調できる面白さ
本レンズのいちばんの見どころは、7-14mm (35mm換算で14-28mm相当)という短い焦点距離を備えること。ワイド端の画角は114度にもなり、奥行きや広がりを感じさせる力強い構図や、近景から遠景までの広範囲にピントを合わせたパンフォーカスの表現に有利になる。
1枚目の写真は、焦点距離を7mmにセットし、ローアングルから東京都庁舎を捉えたもの。高層建築と草花という2つの要素は、言うまでもなく実際には大きさがまったく異なり、位置も離れている。だが、超広角を使って接近することで、近景の草花が大きく写り、まるで都庁舎が花畑の中にあるような画面構成にできた。
このように被写体の遠近感を強調し、近景をより大きく、遠景をより小さく表現できることは超広角ならではの面白さだ。さらに、視界の全体をすっぽりと画面に収められることも特長といえる。次の写真ではワイドな画角を生かして、画面にたくさんの要素を写し込み、高密度で迫力のある表現を狙った。
次は、14mm側までズームアップして写したもの。7mm側とは違って遠近の強調は控えめとなり、比較的自然な雰囲気になる。
ズームによって画角にどのくらいの変化が生じるかは、次の2枚で確認してほしい。カメラポジションを固定した状態で、ズームの7mm側と14mm側で撮影した。
超広角の焦点距離をカバーしつつ、ズーム全域で開放値F2.8の明るさを持つこともポイントだ。薄暗いシーンでも感度をあまり高めることなく、高画質を維持しながらブレのミスを低減できる。次のカットでは、F2.8の明るさを生かして、室内を手持ちで撮影した。