"格安SIM"を提供するMVNO各社のサービス競争が盛況だ。今秋、月額利用料金を据え置いてデータ通信容量を倍増する、お得なキャンペーンが相次いで発表された。そこで本稿では、月額3,000円前後で利用できる格安SIMサービスのうち、スマートフォンとセットで販売されているサービスの最新情報をお伝えしていこう。
それはIIJから始まった
本稿で紹介するのは、「LTEによる高速通信」と「090/080で始まる電話番号での音声発信」が可能な、月額3,000円前後のスマートフォン付き格安SIMサービス。どのプランでもMNPによる転入に対応しており、20円/30秒で音声通話できる。
今秋、通信容量の倍増キャンペーンを他社に先駆けて仕掛けたのはIIJ(インターネットイニシアティブ)がSIMを提供するサービスIIJmioである。このIIJグループに属するプロバイダー「ハイホー」が提供する「hi-ho LTE typeD ミニマムスタートwith G2 mini【LTE】」なら、LGエレクトロニクス社のAndroid 4.4スマートフォン「LG G2 mini」が利用可能だ。月額3,219円(税込、以下同)で、月に2GBまでのLTE通信が利用できる。月額3,219円の内訳には、24回払いの端末割賦金を含んでいる。同社のオンラインサイトにて販売している。
BIGLOBEがSIMを提供する「BIGLOBE LTE/3G」でも、前述のLG G2 miniが利用できる。エントリープランの場合、月額3,219円の運用コストで月に2GBまでLTE通信が利用可能だ(以前は通信容量が1GBだったが、11月1日より2GBに増量された)。月額3,219円の内訳には、24回払いの端末割賦金を含む。なお、専用アプリ「BIGLOBEでんわ」を通して音声発信すれば、国内30秒/10円の通話料で利用できる。同社のオンラインサイトにて販売している。
今秋から、楽天グループが「楽天モバイル」としてMVNO事業に参入した。同社がSIMを提供するサービスではASUS社のAndroid 4.4スマートフォン「ASUS ZenFone 5」が利用可能。端末代金は28,512円で、分割払いには対応していない。LTEに対応したプランは2.1GBパック、4GBパック、7GBパックを用意した。2.1GBパックの月額料金は1,728円となっている。(仮に端末を24カ月で分割払いしたと仮定するなら、月額料金は端末割賦金1,188円+音声通話月額料金1,728円=2,916円になると考えられる)