ソニーは11月29日、ウォークマンの新モデル「NW-M505」の企画意図や特徴を紹介する記者向け説明会を開催した。「NW-M505」はBluetoothレシーバー機能を搭載したウォークマン。本体内蔵の音楽にくわえて、スマートフォンなどの楽曲をストリーミング再生できる。12月7日より発売で、価格はオープン、ソニーストアでの直販価格は17,800円。

「NW-M505」はスティック型のウォークマン。上部のシャトルスイッチを回して、楽曲の再生や早送りなどの操作を行う

イヤホンは有線接続で、ノイズキャンセリング機能に対応したEXイヤホンが付属する

ボリュームのON/OFFは側面で行う

「NW-M505」はスティック型のウォークマン。最大の特徴はBluetoothレシーバー機能で、スマートフォンなどで再生した音楽や動画の音声などを高音質化してストリーミング再生できる。さらに、ノイズキャンセリング機能に対応したEXイヤホンが付属する。

Bluetooth接続により、スマートフォンの音楽をストリーミング再生可能

NFC対応機器であれば、ワンタッチで無線接続できる

iPhone 5sとのサイズ比較。「NW-M505」の本体サイズは約W85.2×D15.9×H19.1mm

今回の説明会では、「NW-M505」の狙いを「DMP(ウォークマン)からスマートフォンに流出したユーザーを獲得する」ことだと説明。スマートフォンユーザーの現状分析として、スマートフォンと他のポータブル機器の2台持ちは苦だが、スマートフォンの音質には不満を持っているとし、それらの課題に着手した「NW-M505」の特徴を紹介した。

スマートフォンユーザーの現状分析として、「(ポータブル端末を)2台は持ちたくない」が「スマホでの音楽視聴には不満点」があると紹介

「NW-M505」では、スマートフォンとの2台持ちを意識した「スマホフレンドリー ウォークマン」をコンセプトとし、2台持ちが苦にならない「携帯性」と、スマートフォンの楽曲をより高音質で楽しめる「高音質化」の2点を強みとする。

携帯性の面では、本体サイズをBluetoothヘッドセットと同等サイズに小型化。2台の端末を1台で操作できるよう考慮し、「NW-M505」からスマートフォンで再生中の楽曲を操作できるようになった。Bluetoothヘッドセットとしても利用可能。

「NW-M505」を「スマホフレンドリー ウォークマン」とし、スマートフォンとの2台持ちで利用しやすいよう開発した

音質面では、歪みやノイズを軽減できる高音質技術「S-Master MX」を搭載。スマートフォンで再生した音楽や動画の音声をより高音質で楽しめる。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/apt-Xに対応する。

高音質化技術の「S-Master MX」を搭載。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/apt-Xに対応する

「NW-M505」の「S-Master MX」では、ウォークマン「ZX 1」「Fシリーズ」と同様にマイナス電源を追加。これによって、より深く沈み込み、キレのある低音になったという。また、ヘッドホン駆動、オーディオ出力のために、+/-電源とオーディオ出力の左右の電源、あわせて4つの電源を独立して搭載。各電源の負荷を軽減して充分な電流を供給することにより、ヘッドホンのドライブ能力を向上させた。