パナソニック「LUMIX DMC-G5」は、電子ビューファインダーとバリアングル液晶を搭載したミラーレスカメラだ。2011年に発売された「DMC-G3」の後継機にあたり、撮像素子の改良や高感度化、液晶の精細化、連写のスピードアップなどを実現している。その画質と機能、操作性はどうなのか。実写を交えたレビューをお伝えしよう。
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ボディは、一眼レフカメラを彷彿させる正統派のカメラデザインを採用する。前モデル「DMC-G3」に比較すると、グリップ部の膨らみがいっそう大きくなったほか、天面から両サイドにかけてのラインが緩やかになった。全体としては少々ふっくらとした印象を受ける。
カラーバリエーションは、ホワイト、シルバー、ブラックの3色が用意される。今回試用したホワイトのモデルは、表面がテカテカとしたツヤのある白で、吸い付くような感触がある。その上で、改良されたグリップはしっくりと手にフィットし、標準ズーム装着時のバランスは悪くない。また、前モデルではボディの上に平行に置かれていたシャッターボタンは、グリップの上へと移動し、より指になじむように斜めに傾いて配置されている。
標準ズーム「LUMIX G VARIO 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」を付けた状態 |
レンズマウントは、マイクロフォーサーズマウント。起動と同時にダストリダクションが作動する |
シャッターボタンの後ろに新たに装備するファンクションレバーにも注目したい。これは「ズーム」または「露出補正」の操作を行うためのレバーだ。レバーの設定を「AUTO」にした場合、パワーズーム(電動式ズーム)対応の交換レンズを装着すると、自動的に「ズーム」の操作が割り当てられ、右手の人差し指を使ってズーミングが行えるようになる。その操作感は、コンパクトデジカメのような感覚だ。動画撮影用にも役立つだろう。
現時点でパワーズームに対応している同社製レンズは2本(標準ズーム「LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」と、望遠ズーム「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」)しかないが、それ以外の一般的なレンズを装着した場合は、ファンクションレバーには「露出補正」の操作が割り当てられる。また、装着レンズを問わず、レバーの働きを強制的に「ズーム」または「露出補正」に設定することも可能だ。
シャッターボタンの後ろにファンクションレバーを装備。装着レンズは、望遠ズーム「LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm/F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.」 |
カスタムメニューでは、ファンクションレバーの働きを3種類から選択できる |
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