アップルは、3月16日午前8時から、第3世代となる"新しいiPad"を発売した。
東京・銀座のアップルストア銀座では、14日午後7時から並んだ東京・町田市の男性を先頭に、行列の人数が午前7時の段階で約350人、午前7時30分の時点では400人を突破。午前8時の発売時点では約450人が列を作った。Wi-Fi+4Gモデルの列とWi-Fiモデルの列の比率は、目算では5:1程度。列の長さは圧倒的にWi-Fi+4Gモデルのほうが短かったが、通信の契約などに時間がかかるぶん、購入までに並ぶ時間に大きな差はなかったようだ。
発売となる午前8時の前から、店内ではスタッフが拍手したり、歌を歌ったりして雰囲気を盛り上げ、発売10秒前からカウントダウンを開始。「ゼロ」の声とともに、先頭の男性が、アップルストア銀座のスタッフとハイタッチしながら店内に入っていった。
販売開始の瞬間(YouTube動画) |
Wi-Fi+4Gモデル購入の列の先頭に並んだ男性は、14日午後に神奈川県本厚木のアルバイト先での勤務を終えた後、そのままアップルストア銀座に直行。「歴代のiPadはすべて持っている。iPhone4sの発売時にも、表参道のソフトバンクショップの先頭に並んだ。今回も先頭に並びたかった」と語った。
新しいiPadは、Retinaディスプレイを搭載するとともに、アップルが新たに開発したA5XをCPUに搭載。クアッドコアグラフィックスチップによる高精細表示と、高機能化を実現しているのが特徴。1080pのHD解像度による映像撮影が可能な5メガピクセルのiSightカメラを搭載している。
バッテリー駆動時間は10時間。Wi-FiモデルとWi-Fi+4Gモデルが用意され、価格は、Wi-Fiモデルでは、16GBモデルが42,800円、32GBモデルが50,800円、64GBモデルが58,800円。Wi-Fi+4Gモデルは、16GBモデルが53,800円、32GBモデルが61,800円、64GBモデルが69,800円。16日午前11時現在、アップル直販サイトのApple Storeでは、予約から約2~3週間での出荷となっている。
店内には新しいiPadが多数。POPも置かれていた |
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画面には"新しいiPad"の商品説明が |
販売カウンターの後ろに用意された新しいiPad。右端には、同じく16日発売となった新型Apple TVの箱も見える |
なお、アップルストア銀座をはじめをはじめとするアップル直営店では、新しいiPadの購入者に、メールのセットアップ、App Storeからの新しいアプリケーションのダウンロードなどを行なう、パーソナルセットアップサービスを無償で提供。アップルストア銀座では、並んでいる人たちにこのサービスを告知していたほか、16日はシアターで定期的にiPadに関するミニセミナーを実施していることなども告知していた。なお、プレゼント用に新たなiPadを購入した人には、パーソナルセットアップサービスを後日受けられるカードも配布していた。
新しいiPadは、3月16日には、日本のほかにも、米国、カナダ、英国、オーストラリア、フランス、ドイツ、香港、シンガポール、スイスでも同時に発売。また、3月23日からは、オーストリア、ベルギー、ブルガリア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、イタリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、マカオ、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェイ、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデンでも発売される。
ソフトバンクショップ銀座店には孫正義社長が登場
一方、ソフトバンクショップ銀座店でも午前8時から新しいiPadを発売。埼玉県から訪れ、前日午後10時から並んだ先頭の男性に、ソフトバンクの孫正義社長が、直接、新しいiPadを手渡した。
孫正義社長は、「スティーブ・ジョブズは、生前に次のiPadはもっと凄いぞと言っていた。彼は、この新しいiPadの開発にも携わっており、スティーブの想いが込められた、すばらしい製品である。私も何度も触っているが本当にすばらしい」とコメント。先頭の男性は、「画像がきれいに表示されるので、これで映像をみてみたい」と語った。ソフトバンクショップ銀座店のイベントの詳しいレポートも掲載しているので、そちらもぜひお読みいただきたい。
量販店でも午前8時に販売を開始
家電量販店でも、午前8時から販売を開始。ビックカメラ有楽町店では予約販売を行ったこともあり、午前7時の時点で約10人と、それほど長い行列にはなっていなかった。