CEATEC JAPAN 2011の日立ブースに、日立マクセルがiVDR-S関連のちょっと面白い機器を参考出展しているので紹介したい。
録画先としてUSB接続HDDを指定できるテレビの場合、そのテレビとHDDとは一対一で関連付けられている。そのテレビで録画したデータは、そのテレビでしか視聴することはできないわけだ。ただし、録画機能を持つテレビの中には、DLNAダビング(サーバーダビング)機能を搭載している製品もある。DTCP-IPに対応したDLNAサーバーに、録画したコンテンツをネットワーク経由でダビングできるというものだ。ダビングしたコンテンツは、録画したテレビ以外のDTCP-IP対応プレイヤーでも再生可能だ。
上の写真は日立マクセルが参考出展している、DTCP-IP対応のDLNAサーバーだ。1TBのHDDを搭載しており、iVポケットも1基装備。録画したコンテンツをネットワーク経由でバックアップでき、さらにそれをiVDR-Sに保存することも可能だ。
同社の担当者は「従来のiVDR-Sは『Wooo』シリーズだけのものだったが、今後はさまざまな機器で利用できるようにしたい」と語っている。実際、このサーバーも「Wooo」シリーズ用機器という意味合いはそれほど濃くはない。iVポケットとHDDを内蔵した「Wooo」シリーズならば本製品を使わずとも、録画内容を単純にiVDR-Sにバックアップし、別のiVDR-S対応テレビで再生できる。DLNAサーバー機能も「Wooo」シリーズ自体は標準で搭載しており、特にこの製品を追加する必要性はなさそうだ。
一方、「Wooo」シリーズ以外でサーバーダビング対応の録画テレビのユーザーには、録画データのダビング時にこの製品が大きな助けになるのではないだろうか。同社によると、本製品は年内の発売を目指しているとのことで、価格は3万円弱になる見込みだ。