【レビュー】
パナソニック「LUMIX DMC-G2」は、2008年に発売したマイクロフォーサーズ初号機「DMC-G1」の後継モデルだ。一眼レフを彷彿させる基本デザインや、上下左右に回転するフリーアングル液晶を継承しながら、レンズ交換式カメラでは初となるタッチパネルを採用。その機能と操作性、画質をレビューしよう。
いつかは出るだろう、どこかが作るだろうと思っていたら、案の定、登場したのがレンズ交換式カメラでのタッチパネルだ。パナソニックは、コンパクトデジカメのほかに、ビデオカメラの分野で以前からタッチパネルの実績があり、そのノウハウをマイクロフォーサーズ機に応用したことは当然の流れといえる。
まずは、DMC-G2の最大の特徴であるタッチパネルの操作感を見てみよう。タッチパネルで行えることは、フォーカスの設定や、シャッターのレリーズ(タッチシャッター)、再生時の画像送り、再生ズーム、クイックメニューの選択などとなる。
このうちフォーカスの設定とは、液晶上をタッチまたはドラッグすることで、フォーカスエリアを自由に動かせるというもの。その際、タッチシャッターの設定をONにしていると、フォーカスエリアの選択と同時に、そのポイントにピントが合い、自動的にシャッターが切れる。またタッチシャッターOFFでは、フォーカスエリアの選択とAFの作動が自動で行われ、その後、手動でシャッターボタンで押して撮影ができる。
選択できるフォーカスエリアは、画面の中央部の約50~60%の範囲内となる。画面の上下左右のいちばん端までを利用できないのはちょっと残念だ。とはいえ、従来機までの十字キー操作に比べると、格段にスピーディかつ直感的な動作でエリア選択ができる。タッチのレスポンスはまずまず素早く、大きなストレスは感じない。AFスピードについては、スポーツなど動体撮影用にはやや厳しいが、コントラスト検出方式のAFの中では、高速と呼べるレベルだ。
撮影モードの「おまかせiA」を選んだ場合や、フォーカスモードを「追尾AF」にした場合には、画面内の任意の被写体にタッチすることで、その被写体の動きに応じてフォーカスエリアが自動的に動く。またフォーカスモードを「顔認識」にすると、人間の顔の自動検出が働くが、タッチ操作によって複数検出した顔から特定の顔を選んだり、あえて顔以外の部分にピントを合わせることができる。これらのタッチパネルによるフォーカスの設定は、静止画だけでなく動画撮影時にも機能する。
さらに、マニュアルフォーカスの際に画面の一部分を拡大表示するMFアシストや、液晶上のガイドラインやヒストグラムの位置移動についてもタッチ操作で行える。メニュー設定に関しては、感度やホワイトバランスなどの主要設定を集約した「クイックメニュー」がタッチパネルに対応する。例えば、感度をISO100からISO1600へと変更する場合、従来までの操作ではボタンを繰り返し押して値を段階的に切り換える必要があったが、タッチ操作なら、間を飛ばして素早くISO1600を選べるのが便利だ。
右手と左手のどちらの指でタッチするかは悩ましいところ。通常のカメラのように右手でグリップを握るなら、タッチ操作は左手で行うが、左手でレンズをつかむような構え方にして、タッチ操作を右手で行うのもいいだろう。どちらの場合も、これまでの一般的なホールドスタイルに比べて、手ブレがしやすくなる点には注意したい。…つづきを読む
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