6月3日、IntelはCore i7のラインナップに、新たに3.06GHzのCore i7-950と、3.33GHzのCore i7-975 Extereme Editionを追加した。これに先立ち今年2月には、Core i7のD-Steppingが追加されたり、5月にはC-Steppingが製造中止になるといったニュースが出ている。まぁ製造中止といっても、12月までは製品が出荷されるから、当面はローエンドの920からハイエンドの975 Extremeまで5製品が並ぶ形になる。このあたりをちょっとまとめたのが表1だ。そんなわけで、今回はハイエンドの975のみならず、ミドルレンジにあたる950まで含めて性能を見てみることにした。
■表1 | |||||||
動作周波数 | QPI Link | Stepping | TDP | 価格 | |||
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定格 | Turbo 1bin | Turbo 2bin | |||||
Core i7-920 | 2.67GHz | 2.8GHz | 2.93GHz | 4.8GT/s | C | 130W | $284.00 |
D | |||||||
Core i7-940 | 2.93GHz | 3.07GHz | 3.2GHz | C | $562.00 | ||
Core i7-950 | 3.07GHz | 3.2GHz | 3.33GHz | D | $562.00 | ||
Core i7-965 | 3.2GHz | 3.33GHz | 3.47GHz | 6.4GT/s | C | $999.00 | |
Core i7-975 | 3.33GHz | 3.47GHz | 3.6GHz | D | $999.00 |
さて、パッケージそのものは従来とまったく変わりが無い(Photo01)。裏面も全く同一だが、そもそもTDPが130Wで同一だから、このあたりは変わらないのかもしれない。実際、965と並べてみたとき、その違いはごく一部だった(というか、これはES品の話であって実際の製品では区別が無いかもしれない)(Photo02~05)。
Photo02: 裏面のコンデンサの配置も全く一緒。ちなみに左が965、右が975 |
Photo03: S-Spec以外に一箇所だけ違いがあり。完全に間違い探しの世界(シリコングリスがついてるとかそーいう話ではない)。 |
ちなみにD-Steppingの製品はすでに2月からリリースされており、各社のマザーボードもこれに対応したものになっていると思われる。DX58SOの場合も、全く問題なくCPUを認識した(Photo06)。CPU-Zでの認識も正常(Photo07)である。見かけ上はSteppingが4→5(RevisionがC0→D0)に変わった程度だが、Core Voltageが965の時は1.2Vほどだったのが975では0.9V程度に落ちており、このあたりが消費電力にも若干関係しているのかもしれない。