今日は、久々のレコーディングに行ってきました。スタジオの雰囲気や、ひとつひとつ曲が完成されていく作業は本当に楽しいものです。レコーディングへ行くたびに気付くこともあり、行ってよかったな、歌ってよかったな、と思います。

今回のレコーディングですが、まだスタジオにも慣れていなかった10代のころをなぜか思い出しました(今日のレコーデイングで10代から知っているお友達が歌っている姿を見ていたからかもしれません)。スタジオへ行くっていうだけで、かなりの緊張をしていた19歳。そこにはレコード会社のディレクター、プロデューサー、曲のプロデューサー、事務所関係の偉い人たち……とにかく自分よりはずっとずっと大人の方たちがずら~っと並んでいて、「デビューオーディション」が行われていました。

普段はカラオケボックスでしか歌ったことがなかったわけで、いざヘッドホンを装着して歌う自分の声は、カラオケボックスで聴いているよりもずっとヘタな歌声でした。ちゃんと歌うプロって凄い! 完成されるまでの「元の声」っていうのは、リアルにそのまま聴こえるので、音程やニュアンス・リズムまでしっかりしていないと「ド下手」に聴こえてしまうんですね。歌のうまさは音程やリズムだけではない、ということを十数年経った今なら思えるわけですが。

そんなわけで、今日はそのころを思い出し「懐かしいな」と感じました。だって、あのころの私は、十数年経った後もこうしてスタジオで歌っているなんて想像もしていませんでしたし、「歌えてラッキィ~!」ぐらいにしか考えていませんでしたから。もちろん、作品が完成され、それが後に残っていくんだ! なんて深く思っていたわけでもありませんでした。

ところがこの年齢になって、スタジオで作られた曲たちが、みんなに聴いてもらえる機会に恵まれ、また作品が残って生きていくことが、なんて幸せなことなんだろうと思えるようになりました。これは私自身の励みにもなり、今後も歌っていきたい! との思いが沸いてきます。

今日、ふと振り返ってみて、歌っているときって夢中なので、その瞬間は歌以外のことは忘れているなと思いました。ここ1カ月間はほぼ自宅待機で身体も動かしていませんでしたので多分、体力はだいぶ落ちているだろうなと思っていたのです。現に数日前も半径100メートル以内の近所のお遣いでも「なんか気持ち悪ぅ」ってヘロヘロな感じでしたから。

ところがいざレコーディングが始まると、疲れたとかヘロヘロとか思う間もなく、無事終了。私は元々集中力がないほうなので長時間レコーディングになってしまうと、余計時間がかかってしまうタイプ。そんなわけで今日も長時間にはなりませんでした。ある意味、長時間になるとランナーズハイのようなフワフワ感があって、そのときはそのときで充実していますが。

ちなみに今日行ったスタジオは、デビューから何枚目かのシングルCDのときのレコーディングなど、何度か訪れているスタジオです。確か影山(ヒロノブ)さんのアルバムレコーディングに参加させていただいたときも、ここだったなと思い出しました。いや~、自分のレコーディングではなく、大先輩のレコーディングに参加するのは違った意味で緊張したのを覚えています。だって、隣りに影山さんがいるんですよー! 影山さんのアルバムなんですから当たり前ですけど(笑)。レコーディングの際の話は、思い出すといろいろあるなと。それらはまた次週、ゆっくりお話ししたいなと思います。
See you soon love xx.

なぜかカメラ目線で、ちょっと気持ち悪いですが(笑)、歌うって楽しい♪