「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

サンドボックス起動時に任意のフォルダーを開く

WindowsサンドボックスはホストPCの安全性を担保したまま、マルウェア感染のリスクがあるファイルの動作検証を行える。そこでホストPCの保護を強化しながら、Windowsサンドボックス起動にダウンロードフォルダーを開くカスタマイズ方法を紹介したい。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「notepad」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 下記内容のコピー&ペーストし、6行目のダウンロードフォルダーに関する記述を自身の環境に合わせて変更。任意の「ファイル名.wsb」を入力して「保存」ボタンをクリック/タップする

以上で準備は完了だ。記述内容に関しては、第394回で紹介済みだが、今回はパフォーマンスを向上させるために仮想GPUを有効にし、ネットワークおよびクリップボードを無効にしている。その上でホストPCの「C:¥Users¥kaz¥Downloads」フォルダーを、Windowsサンドボックスの「C:¥Users¥WDAGUtilityAccount¥Downloads」フォルダーにマッピングし、Windowsサンドボックス起動直後に同フォルダーを開く仕組みにした。

  • 作成した拡張子「wsb」を持つファイルをダブルクリックすると、ホストPCのダウンロードフォルダーが開く

wsbファイルはXML形式で記述するが、入力ミスなどがあるとWindowsサンドボックス起動時にエラーが発生する。0xc00cee3aエラーはシンタックスエラーなので、wsbファイルの記述内容を確認してほしい。



<Configuration>
<VGpu>Enable</VGpu>
<Networking>Disable</Networking>
<MappedFolders>
<MappedFolder>
<HostFolder>C:¥Users¥kaz¥Downloads</HostFolder>
<SandboxFolder>C:¥Users¥WDAGUtilityAccount¥Downloads</SandboxFolder>
<ReadOnly>true</ReadOnly>
</MappedFolder>
</MappedFolders>
<LogonCommand>
<Command>explorer.exe C:¥Users¥WDAGUtilityAccount¥Downloads</Command>
</LogonCommand>
<ClipboardRedirection>Disable</ClipboardRedirection>
</Configuration>
  • こちらはマッピングするフォルダーがない場合に発生する0x80070003エラー