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レジストリの操作が必要

現在、開発が着々と進み、Windows Insider Program参加者にリリースしているWindows 10 20H1では、Cortanaと検索の分離が予定されている、英語圏向けだが、Microsoft Storeでの単体配布も始まった。

  • Microsoft Store上のCortana(英語版のみ。日本語環境ではインストール不可能)

今後Microsoftが音声アシスタントについて、どのようなアプローチを行うのか不明だが、筆者個人の感覚で述べるとMicrosoftはCortanaをOSから独立させたいように感じられる。他の音声アシスタント、Amazon AlexaをWinodws 10アプリで提供したもその一環ではないだろうか。

  • Microsoft Storeから入手可能な「Amazon Alexa」

そろそろCortanaを無効にする選択肢があっても良いだろう。最近では音声データのプライバシー問題も話題となり、キーボードやマウスの使い勝手を超えないのであれば、Cortanaという音声アシスタントを普段使わない人が有効にし続けるメリットは少ない。もっとも初期のWinodws 10と異なり、最近(正確にはバージョン1607以降)はコマンド1つで無効にすることができる。

  • 「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「cmd」と入力して、「Ctrl」+「Shift」キーを押しながら「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 管理者権限でコマンドプロンプトが起動したら、下記の内容をコピー&ペーストする

  • reg add "HKLM¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft¥Windows¥Windows Search" /v AllowCortana /t REG_DWORD /d 0 /f

PCを再起動すると、Cortanaを表す丸いボタンがタスクバーから除去され、コンテキストメニューにあった「Cortanaボタンを表示する」も現れなくなる。

  • 再起動のデスクトップ。Cortanaボタンも有効にする項目も現れなくなる

  • 「設定」からも「Cortana」が取り除かれる

  • 検索とCortana機能の実体である「SearchUI.exe」。「Win」+「S」キーで検索を呼び出さない限り、メモリー消費量もゼロのままだ

なお、ふたたびCortanaを有効にする場合は、「reg add "HKLM¥SOFTWARE¥Policies¥Microsoft¥Windows¥Windows Search" /v AllowCortana /t REG_DWORD /d 1 /f」を管理者権限で実行すればよい。

阿久津良和(Cactus)