今回は亀戸へ。なかなか、筆者に馴染みのないエリアだが、ラーメンを食べになら、どこへでも行く覚悟はあります。ということで、新宿から総武線で30分、東京都・江東区亀戸にある「亀戸煮干し中華蕎麦つきひ」に行ってきました。

このお店、何が凄いかというと「煮干しラーメン苦手だったのにハマった」、「都内でもトップクラスのラーメンを提供する」だとか、とにかく評判が良いのです。実際、筆者も大満足の一杯+αを食べられました。+αについては、後述しますね。

え、どこにあるの? スムーズに着くことが困難な「亀戸煮干し中華蕎麦つきひ」

スマートフォンを片手に、「亀戸煮干し中華蕎麦つきひ」を目指します。どうやら、亀戸は餃子やホルモンも人気のようで、道中で「亀戸ホルモン」や「亀戸餃子」のお店を通り過ぎました。ちなみにどちらのお店も行列!

しかし、本日の目的、目指すはラーメン。人気店であることは分かっているので、足早にお店へ向かいます。ところが、マップが示すところにお店がない……これは非常事態と思いきや、よくよく調べてみると、どうやら飲み屋街「亀戸横丁」の中にあるようです。「亀戸横丁」の入口に戻ると、確かに看板がありました。

昼間なので、この亀戸横丁のほとんどのお店が営業時間外。が、奥のほうに並んでいる人が見えました。

迷いながらもようやく「亀戸煮干し中華蕎麦つきひ」に到着。 既に6人ほど並んでいましたが、亀戸横丁の中で待てるので、雨の日でも一安心。お店の入口もない、オープンな屋内ラーメン屋台といったところでしょうか。

並ぶ前に食券を買います。券売機には、“濃厚中華蕎麦”に関して注意喚起が!

“当店の濃厚蕎麦は信じられないくらい濃く、かなりしょっぱいです。”とのこと。本当に濃厚なようですね。とりあえず、初回なので「特製中華蕎麦」に。和え玉もありましたが、和え玉を頼むかは食べてから判断しよう。

中毒性あり! 食べやすいのに、煮干しの旨味が凝縮されている「特製中華蕎麦」

回転率はとても早く、あっという間に案内されました。席についてすぐに着丼。感じの良い店主が運んできてくれました。スープは煮干し感たっぷりの色ですね。

まずは、スープ。

お世辞抜きに、本当に美味しすぎます。スープを飲み干すこと確定ですね。煮干しが強いとどうしてもエグみが出てしまいがちなのですが、旨味が半端ないのです。そして、刻み玉ねぎが良い味をだしてます。余計なお世話ですが、煮干しラーメンに抵抗がある人も、「亀戸煮干し中華蕎麦つきひ」のラーメンを食べてほしいな、と思ってしまうほどの旨さです。

続いて、麺! 歯切れの良いパッツン細麺のストレート麵です。ゆで加減は、思っていたより硬め。豚骨ラーメンでいうバリカタまではいかないけれど……という硬さですね。この煮干しスープに間違いなく合います。自分でも驚くほど、箸が進みます。

チャーシューは特製だと、豚と鶏の二種類。豚チャーシューは、レアなので肉の質感の変化を楽しめます。至福すぎます。

鶏チャーシューもとってもおいしい。パサつき感は全くなく、煮干しスープにヒタヒタに浸けると最高です。

味玉も申し分ない完璧具合。海苔も磯の香りがしっかりしました。何をとっても完璧。これは「和え玉」も注文しないと。そこそこ量がありそうでしたが、食べないで帰ると後悔しそうだったので、オーソドックスな和え玉を注文。期間限定の和え玉には、「牛脂とワサビとマヨネーズの和え玉」、「鶏油の和え玉」、「キノコクリーム和え玉」がありました。

最近流行りの和え玉。替え玉の進化版だと思ってください。和え玉だけ食べても美味しいし、残りのスープに入れて食べてももちろん美味しい。そんな「亀戸煮干し中華蕎麦つきひ」の和え玉を堪能します!

バリカタレベルの「和え玉」、余すことなく煮干しスープを堪能

お待ちかねの和え玉。正直、「特製中華蕎麦」を食べ終わった時点で、腹9分目といったところでしょうか。ただ、「特製中華蕎麦」が美味しすぎたので、和え玉も食べてみたくて仕方なかったのです。

刻み玉ねぎ、刻みチャーシュー、そして魚粉がたくさんかかっています。まずは麺を食べみます。お~、かたい!これはバリカタですね。特製中華蕎麦の麺のゆで加減よりさらに硬いです。麺はオイルにしっかりとなじんでいます。オーソドックスな和え玉は、和え玉だけ食べてもしっかり煮干しを感じます。

半分ほど食べ終えたところで、「特製中華蕎麦」のスープにどぼん。「特製中華蕎麦」よりさらに濃厚な煮干しな味わいになりました。和え玉を入れて、スープまで完飲。食べ始める前は、量があるなと思いきや、あっという間に食べ終わりました。

食後はかなり満腹になりましたが、食べて損なし、わざわざ行く価値のある大満足の一杯でした。そして+αの和え玉。+αまで食べることで、きっと「亀戸煮干し中華蕎麦つきひ」のすごさが分かるような気がしました。これは再訪確定!