CFDには非常に多くの銘柄があること、それを選ぶにあたっては、自分との愛称が大事であるということは、前回触れたとおり。では、実際に人気の高いCFDにはどのようなものがあるのか。FXオンラインジャパンのアナリスト、森さんに伺ってみた。

池田 : 前回までのお話ですと、CFDには7000を超える銘柄があって、なかでも日本やアメリカの株価指数、そして金価格をベースにしたCFDが、森さんのお勧めということでしたね。

森 : ええ。池田さん、何から始めるか、もう決めましたか?

池田 : 実はまだ。何というか、銘柄数が多いということは、それだけトレーダーにとっては選択肢の幅が広がるから歓迎すべきことだとは思うのですが、今までCFDのトレード経験がほとんどないということと、そのためにどの銘柄が自分にとって一番相性が良いのかということが、なかなか見えて来ないんです。

森 : なるほど。では、人気のある銘柄が何かということを、いくつか挙げてみましょうか。

池田 : あ、それは参考になるかも。

森 : CFD取引において人気の高いものを挙げると、日本225株価指数、ウォール街株価指数、金、そしてWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエイト)原油先物というとこですね。ちなみにWTIは原油の代表的に取引されている油種で、世界の原油価格の指標になっている銘柄です。これら4銘柄が常に人気の上位に入ってきています。

池田 : それは分かりやすいですね。

森 : 日本225もウォール街の原市場である日経225平均株価も、ニューヨーク・ダウも、両方とも世界的に有名な株価インデックスですし、新聞やテレビのニュースなどでも常に表示されていますから、誰でも親しみやすく、かつ値段も分かりやすいというメリットがあります。

池田 : 確かに、フランスの株価インデックスは何か、そのリアルタイム情報はどこで取れるのかといわれても、さっぱり見当がつきませんもんね。この点、新聞やテレビで常に価格情報が入手できるというのは、投資をするうえで重要なポイントになるかも。

森 : そうなんですよ。よく新興国の株式に投資するという個人投資家もいらっしゃいますが、これだと価格情報を得るのが難しいというデメリットがあります。もっとも、リアルタイムの価格情報が大切であるのは、デイトレードのような短期売買を行う場合の話であって、中長期的に保有するという狙いで選ぶのであれば、リアルタイムの価格情報には、それほどこだわる必要はありません。

池田 : でも、CFDって長期保有には向かないんでしょ。

森 : 大分、CFDのことを理解されましたね。そろそろ始めてみたくなったんじゃないですか?

池田 : もう少し理解してから。でも、この4銘柄のうち2銘柄は株価と関係のないものですよね。

森 : こうした選択肢の幅広さが、まさにCFDの魅力なのですが、WTIにしても金にしても、個人が手軽に取引できるようになったのは、とても望ましいことですよ。

池田 : 確かに、WTIなんて個人が取引するのが大変ですものね。

森 : そうなんですよ。そもそも上場されているマーケットは米国ですしね。個人が直接、WTIをトレードするというのは、これまでは非常に難しいことだったんです。でも、CFDなら誰でも簡単に、しかも少額資金で投資することができます。WTIにしても金にしても、インフレが進むと値段が上昇する傾向がありますから、インフレリスクをヘッジするという目的で保有することができますね。

池田 : 他に、初心者にお勧めの銘柄ってあります?

森 : まあ、これはCFDとはちょっと違うんだけど・・・・・・。

池田 : いや、面白いものであれば何でもいいですよ。

森 : バイナリー・オプションという取引があるんですよ。要は、ある投資対象銘柄が将来、あらかじめ設定した値段になるかどうかを予想するというだけの取引です。予想通りであれば利益が得られますが、達しない場合には、投下した資金の価値はゼロになるというものです。

池田 : ちょっとギャンブルっぽいですね。

森 : でも、分かりやすいでしょ。

池田 : 確かに。

森 : しかも、基本的に24時間以内の短期トレードになります。たとえば、今の日本225が8500円として、24時間以内に9000円になるかどうかを予想するというイメージを持っていただければよいでしょう。

池田 : なるほど。9000円になれば、相応の利益が得られ、ならなければ投下した資金がゼロになるということですね。

森 : 確か、池田さんは早めに結果が分かるものがお好きなのではありませんでしたか?

池田 : そうなんですよ。結構、これははまるかも。

森 : FXやCFDとともに、弊社ではバイナリー・オプションという商品も扱っており、これが結構、個人投資家の人気を集めています。こうした選択肢を幅広く持つことによって、さまざまな投資家のニーズに応えられればと思います。