テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『JKと六法全書』(毎週金曜23:15~※一部地域除く)が19日にスタートする。今作は、史上最年少で司法試験に一発合格した現役女子高生にして弁護士=“JKB”の桜木みやびが、法廷で、学校で旋風を巻き起こしていく“法曹×学園”ハイブリッドドラマ。

みやびを演じるのは、2022年にオーディション番組『TBSスター育成プロジェクト 私が女優になる日_』で約5,500人の中からグランプリに輝き、同年『差出人は、誰ですか?』でドラマ初出演にして初主演を務めた幸澤沙良。インタビューでは、今作の見どころや役どころのほか、女優デビュー1年半の中でうれしかったこととつらかったことも聞いた。

  • 幸澤沙良

    女優の幸澤沙良 撮影:泉山美代子

法廷シーンでは長台詞に挑戦

――まずは今作の印象や、役作りについて教えてください。

最初に「女子高生で弁護士」というみやびちゃんの設定を聞いたときは、斬新だな、どんな物語なんだろうと興味が湧きました。役作りのために、実際の裁判を見に行ったのですが、人の人生が変わる瞬間を見て改めて責任のあるお仕事だと実感しました。

――弁護士といえば長台詞ですが、苦労しそうですか。

ただ話すだけではなく、いかに裁判長を味方にして、共感していただけるかが重要なので、長台詞の中に抑揚や感情の変化を乗せていくのが大変そうだなと。学校の授業のプレゼンも、人の興味を引くように話すことが難しくて、苦手だったんです。

――間もなく法廷シーンの撮影を迎えるとのことですが、どんな準備を。

法廷が広いので、どう動こう、誰にどう話しかけようと考えながら、家で練習しています。法廷シーンが一番不安なので、しっかり準備していきたいです。第1話の台詞はすべて頭に入っているのですが、本番になると緊張で飛んでしまわないか、心配ですね。

――台詞には青森弁も登場しますが、どう覚えていますか。

台詞を音源でいただいて、最近はずっと聞いています。お母さんに、「音源と比べてどう?」と聞いてもらったりしているんですけど、やっぱり難しいですね。イントネーションが全然違うので、正確に言えるように猛練習中です。

――専門用語には苦労しなかったですか。

法曹界を描いたドラマが好きだったからか、台本を読んでいて分からない言葉は意外となかったです。今まで見てきたドラマに助けていただいているなと。

  • 幸澤沙良

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「異議あり!」と言えることがうれしい

――その中で好きだった作品を教えてください。

『リーガル・ハイ』(12~、フジテレビ)、『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』(18、テレビ朝日)、『正義のセ』(18、日本テレビ)が好きでした。この人が犯人かなと疑っていても違ったり、伏線が回収されたり、事件解決の瞬間が楽しいですよね。ミステリー小説も結構読むのですが、自分も物語の中に入って一緒に考えられる作品が好きです。今作の第1話の台本も、少しずつ「あれ?」と引っかかるポイントが出てきて、「これはこういうこと?」「こっちか!」と自分の感情がどんどん動いていく展開で、読んでいて面白かったです。

――幸澤さんから見たみやびの魅力は。

天真爛漫で、喜怒哀楽がすごくはっきりしているところです。見ていて応援したくなるような愛されキャラですし、おっちょこちょいだけど決めるところは決めるのが素敵です。演じるうえでも、とにかく正義感が強くて、絶対に信念を曲げないところを大事にしつつ、学校での“JK感”と、弁護士としてキリッとしている二つの顔を見せたいです。みやびちゃんは私にとって挑戦的な役で、練習していると「自分ってこんな声が出るんだ」と発見もあるので、楽しみながら演じられたらと思います。

――学校のシーンはどんな物語が描かれますか。

友達と和気あいあいとしている姿から青春を感じさせるシーンもありますし、ちょっとキュンとするような、甘酸っぱいシーンもあります!(笑)

――現在クランクイン前ですが、一番楽しみにしているシーンは。

やっぱり「異議あり!」ですね。台詞にあってうれしかったです。ドラマを見ているとかっこよくて……言いたくなりません!?(笑) 法廷のシーンは不安ですが、自分にとっても挑戦になるので、一番ワクワクしています。