3月3日から放送開始されたスーパー戦隊シリーズ第48作『爆上戦隊ブンブンジャー』(テレビ朝日系にて毎週日曜午前9時30分~放送)では、「車」をモチーフとした、ユニークかつパワフルなヒーローが大活躍。自らスーパーマシンを作り上げ、地球を襲う大宇宙侵略大走力団「ハシリヤン」と戦う、大胆不敵で超・前向きな姿が描かれている。

放送スタート記念インタビュー第2回には、ブンブルー/鳴田射士郎(めいた・いしろう)を演じる葉山侑樹が登場する。ブンレッド/範道大也(はんどう・たいや/演:井内悠陽)の仲間として活動し、「届け屋」である大也を支える「情報屋」の役割を担うクールな男・射士郎(愛称:シャーシロ)。常にリスクを考え、冷静な判断を下し、几帳面で皮肉屋という面を持つ射士郎を演じる葉山に、役と自身との共通点、そして子どものころから憧れていた「ヒーロー」の役をつかんだ喜びを語ってもらった。

  • 葉山侑樹

    ブンブルー/鳴田射士郎役の葉山侑樹 撮影:宮田浩史

幼少期は弟2人と戦隊ごっこ「僕がいつもヒーロー役(笑)」

――『爆上戦隊ブンブンジャー』の撮影に入られて、最初にご自身が「ヒーローになった」と強く思われたのは、どんなときでしたか。

オーディションで「受かったよ」と聞いた瞬間は、うれしかったですけどまだ実感がつかめなかったです。撮影に入ってしばらくしてから、ブンブルーのスーツアクターを務められる米岡孝弘さんがそばで待機されているのを見たとき「俺がブンブルーなんや……」という思いが、じわじわわいてきました。正直、まだ100パーセントの実感はありませんが、これから少しずつ経験を重ねて、自分が子どものころ憧れていたようなヒーローになりたいと思っています。

――はつらつとした関西弁がとても素敵な葉山さんですが、射士郎を演じるときは標準語を話されますよね。

その標準語なんですけど、実はまだちょっと頼りないところがあって、セリフをしゃべっているときイントネーションがおかしくて、カットがかかったことが何度かありました(笑)。ふとしたときに関西弁が出てしまうらしくて、特に敬語を使うときなどは注意をして話すようにしています。

  • 葉山侑樹

――葉山さんが子どものころ、大好きだった特撮ヒーローを教えてください。

ひとつですか? たくさんありすぎてとてもひとつに絞れないので、好きなだけ挙げさせてください(笑)。特に思い出に残っているのは『炎神戦隊ゴーオンジャー』(08年)。そして、『特捜戦隊デカレンジャー』(04年)、『魔法戦隊マジレンジャー』(05年)、『轟轟戦隊ボウケンジャー』(06年)、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(07年)あたりです。もう変身アイテムやロボットの玩具で夢中になって遊んでいました。僕には弟が2人いて、3兄弟でヒーローごっこをしていたんです。長男だから、僕がいつもヒーロー役でした(笑)。

――(笑)。まるで紳士服のモデルのようにスーツ姿が似合っていますが、射士郎の人物像を教えてください。

ひとことで言うと、射士郎は情報収集の達人。本業はフリーのスパイなのですが、仲間からは「情報屋」と呼ばれています。スーツ姿でいるのは、中澤(祥次郎)監督によると「一般人に紛れるため」だからだそうです。今着ている衣装は第1話のものですが、これからのエピソードではスーツやネクタイが変わるので、楽しみにしていてください。

葉山侑樹

ブンレッド・井内悠陽とは関西弁でトーク

――第1話では、大也と射士郎がコンビで活動しているところに、ブンピンク/志布戸未来(しふと・みら/演:鈴木美羽)が仲間になり、3人のブンブンジャーがそろいます。制作発表会見では、さらにブンブラック、ブンオレンジが加わって5人になると発表されていますが、最初は、射士郎と大也とのやりとりが多いですよね。

そうなんです。僕が大阪出身で、(井内)悠陽が京都。関西人同士なので、2人でいるときはどっちも関西弁丸出しで、ワイワイしゃべってしまいます。

――関西の方同士で会話をするとき、よくボケとツッコミに分かれるといわれますが、葉山さんはどちらのほうだと思いますか?

ええっ!? どっちやろう……(と、少し考えて)僕はツッコミですね! キレのあるツッコミ役。たぶんそうです(笑)。

――葉山さんと射士郎との共通する部分はどんなところですか。

先ほど言ったキレのあるツッコミもそうですし、クールな面も共通していますね。マネージャーさんが後ろで「?」って複雑な表情をしているのが少し気になりますけど(笑)。自分ではクールなほうなんじゃないかと思っています! 僕も射士郎も他人に対して関心が強いところが似ています。射士郎はクールで不愛想、ときどき皮肉っぽい物言いをするんですけど、相手のことが本当に嫌いであれば、皮肉なんて言わず最初から相手にしないはずなんです。良いも悪いも、相手のことをしっかりと見て判断する。そんな部分に共通するものを感じています。ただ、僕は皮肉っぽいことは言わないですけど(笑)。