Amazonは6月23日、梱包の最適化に関する取り組みを同社サイトで紹介した。サステナビリティへの取り組みのなかで、梱包のテクノロジーに関する投資を続け、2015年以降Amazon全体で出荷毎の梱包重量を38%以上、150万トン以上の梱包資材を削減したという。

一方、サイズや形が異なる商品を包むため、必要な梱包材や保護材は異なってくる。Amazonでは商品をダメージから守るため、大幅に大きな梱包を採用する場合があるとする。

大幅に大きな梱包材が使われる例としては、イヤリングなど機械的な仕分けに耐えられない「非常に小さな商品」、アイロン台やはしご、熊手といった「複雑な形状の商品や特殊な商品」、可燃性ガスなど「安全上の注意が必要な商品」など。このほか、設備の都合上最適な梱包ができなかったり、システムに登録された商品のサイズに誤りがあった場合なども梱包が大きくなる場合があるという。

  • Amazonの物流拠点(フルフィルメントセンター)のようす。ロボットの活用で効率的な入出荷を行っているという(Amazonニュースの該当記事より)

Amazonでは、注文に対し梱包材を選ぶ際、機械学習を活用している。商品情報に含まれる商品サイズ(テキスト)に加え、複数の角度からカメラで撮影した視覚情報(ビジュアルデータ)を取得し、2つの情報を組み合わせて最適な梱包を選ぶとのこと。

2022年8月30日からは日本での梱包を簡素化する取り組みを拡大したと発表。段ボール箱や封筒に代わる紙袋での梱包や、商品パッケージのまま配送できる商品を増やす取り組みをスタートした。ただ、ネット上では「外箱に直接梱包材を貼られて困る」といった声も上がっており、簡素化できる商品とそうでない商品を丁寧に選ぶ必要がありそうだ。