新入社員として会社の給料で生活する事に慣れれば、本格的に「貯金」をスタートする事も可能になります。現段階で問題視されている将来の年金受給額の減少などを背景に考えると、新入社員のうちからしっかりと貯金をする習慣をつける事はとても重要です。一方で将来の備えとなる金額を、毎月確実に貯金するためにはそれなりの工夫が必要です。この記事では新入社員が毎月2万円貯めるために必要な節約術5選を紹介します。

新入社員、お金の管理大事

初めて社会に出る新入社員の皆さんは、会社から毎月決まった給料をもらう事で経済的にも自由の幅が広がった人も多いはずです。

自分自身で稼いだお金ですので、遊びや旅行、趣味などどんなことに使っても問題ありません。一方で、これは裏を返すとお金の管理は自分自身で行わなければならないという事です。

冒頭でも触れたように、高い確率で「年金の受給額は減少」する事が予測されるため、老後生活を見据えた資産形成を新入社員の段階から行っていく必要があります。

資産形成は自分自身が稼ぐ給料がベースとなりますので、新入社員の段階からお金の管理が出来るようになっておいた方が良いです。

お金をしっかりと管理することが早い段階で習慣化することが出来れば、確実な資産形成の助けとなりますのでぜひ意識するようにしてください。

毎月2万円貯められると

お金の管理をして貯金をしていくためには、具体的にどれくらいの金額が貯められるのかを把握しておく事が重要です。

例えば、25歳〜定年退職を迎える65歳までの40年間毎月2万円貯金すると、「960万円(年間24万円×40年間)」を貯める事が出来ます。

毎月2万円の貯金を積み重ねる事で、定年退職を迎える65歳の時に1,000万円近い金額が貯まるイメージができれば、より貯金に対する意識が高くなるのではないでしょうか。

毎月2万円という金額を貯める事は簡単な事ではないかもしれませんが、日々の生活の中で使える節約術を覚え工夫しすることが出来れば不可能な金額ではありません。

節約術を紹介

同じ新入社員でも、会社も違えば給与も違いますし生活のスタイルも人によって大きく変動します。しかし、どんな新入社員でも日々の生活のふとした習慣や意識を変えるだけで節約できるお金がが確実にあるはずです。

新入社員のうちから出来る節約術を5選紹介しますので、無理のない範囲で参考にして行うようにしてください。

ランチ代をコントロールする

社会人生活の中で、ほっと一息付ける昼食時間は多くの新入社員にとって欠かせない時間だと思います。

そんな貴重な時間ですが、ランチ代をしっかりコントロールする事を意識するようにしてください。

単日だけで考えるとそれほど気にならないかもしれませんが、毎日必要になってくる費用なだけに、無防備でいるといつの間にかランチ代にお金を掛けすぎてしまう事態になりかねません。

ランチを毎食外食とすると必然的にランチ代がかさんでしまうため、自炊をしてお弁当を持参する事が節約のコツです。

毎食自炊してお弁当を持参するのが一番費用が抑えられますが、それが難しい人はサラリーマンの平均ランチ代を参考に外食と自炊のバランスを取るようにしてください。

UOCCの調査によると2022年度のサラリーマンの平均ランチ代は575.8円です。ちなみに20代の平均は543.6円です。

例えば出勤日数を22日間とすると20代の場合、毎月のランチ代平均は1万2,667円となります。 月の初めにこの金額内でランチ代をコントロールする事を意識し計画を立てれば、自炊のお弁当と外食のバランスを取る事が出来るでしょう。

また、具体的な自炊代や外食代を把握した上で計画を立てる事が出来れば効率的にランチ代を節約出来る事は間違いないので参考ください。

無駄な外食をしない

ランチ以外でも無駄な外食をせず日々の食費を意識することもとても重要です。新入社員のうちからなるべく自炊を心がけ無駄な外食を控えるようにしましょう。

自炊の内容にもよりますが、往々にして自炊より外食の方が出費が増える事は間違いありません。

政府が統計を取っている家計調査では、2022年の一人暮らし世帯食費平均は男性が約「4万2,332円」女性が約「3万4,981円」となっています。

これまで多く外食をしていた人が、急に全てを自炊に切り替える事は難しいと思うので上記平均値を一つの目安として、外食費用を考えるようにしましょう。

飲み会を取捨する

新入社員にとって同期や会社の先輩、学生時代の友人との飲み会はとても貴重な時間かもしれません。給料をもらう事によって、学生時代よりも飲み会の費用が増えている新入社員も多くいるでしょう。

しかし何も気にせず飲み会に参加をしていると、みるみるうちに、お金は無くなってしまいます。 例えば、一回5,000円の飲み会に週2回参加していると、毎月4万円が飲み会の費用として出費されます。しかし、これを週1回の半分にする事で2万円分節約することが可能です。 社会人の飲み会の中には、行かなければならない時もあるので全てを断る事は難しいかもしれませんが、1回の飲み会の費用を意識して参加するかどうか取捨選択する事も重要でしょう。

そうすることで、飲み会1回分の費用が節約できることになるのでぜひ意識するようにして下さい。

ファッションを工夫する

日々の消耗品を節約するという点で、ファッションに工夫を加える事も大切です。

ファッションに強いこだわりがある人は無理にする必要はありませんが、ハイブランド品ではなくユニクロやGUなどのローブランドのファッションに変更するだけでも、節約できます。

また、ここ数年で当たり前になってきたフリマアプリを利用すれば、店頭で購入するよりも安価に洋服やスーツ、ファッションアイテムを購入することも可能です。

家計簿をつける

家計簿をつける事で、自分が毎月必要とする金額を把握する習慣をつけるようにしましょう。 そうする事で、月初めに節約しなければいけない金額が明確になり、意識的に生活費をコントロールすることに繋がります。

貯金に向けて日々の生活費をコントロールするためには、最初の段階で自分自身の生活の費用感を把握して意識しておくことがとても重要です。

そうする事で無駄な出費を抑える事も出来ますし、限られた費用の中で、生活をする力が身に付きます。これを実現するために、家計簿は大きな手助けとなるためぜひ挑戦してみてください。

あまり追い込まない

ここまで節約術を紹介してきましたが、生活を追い込んでまで貯金をする事はしないようにしてください。

貯金の基本は、無理のない安定した生活の中で余った資金で行う事です。そのため、必要以上の我慢や生活が苦しくなるまで節約を意識する必要はありません。 ストレスが溜まらない程度に、無駄を省く節約を意識した上で余ったお金を貯金に回すようにしてください。

無理をする貯金は継続することは難しいため、40年間継続するという観点でも可能な限りで行う事はとても大切です。

まとめ

新入社員の段階から毎月2万円を貯金することは簡単ではないですが、決して不可能な事ではありません。2万円という金額は、日々の生活を見直し無駄を省く事で十分節約する事が出来る金額です。毎月2万円の貯金を継続することで、数年後数十年後には確実に数十万数百万円のお金となりますのでぜひ今回の記事を参考にしてください。また、毎月貯める2万円を資産運用で更に効率的に増やしたいと考える人は、投資と生活のアドバイザーであるファイナンシャルプランナーにご相談することをおすすめします。

この記事を執筆したカウンセラー紹介


小峰一真(こみねかずま)
所属:株式会社マネープランナーズ

2級FP技能士/証券外務員2種/住宅ローンアドバイザー| 明治大学政治経済学部卒業

大手国内証券会社、外資系保険会社を経て、前職では独立系FP事務所に創業から携わっていました。 資金計画作成、住宅購入相談、資産運用、保険相談など全般的に得意で、セミナー講師も担当しています。 趣味はゴルフと読書、スポーツ観戦(横浜Fマリノス、明治大学ラグビー部を応援!)です。