東京メトロは、「東京メトロ my! アプリ」で配信している号車ごとのリアルタイム混雑状況を東西線早稲田駅ホーム(西船橋方面)のディスプレイに表示し、乗車時の行動変容の効果を検証する実証実験を実施すると発表した。実証実験期間は2023年3月末頃までを予定している。

  • ディスプレイ表示イメージ

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実証実験では、東西線高田馬場駅に設置しているデプスカメラで撮影し、リアルタイムに実測した号車ごとの混雑状況を早稲田駅で次に到着する列車の混雑状況としてディスプレイ(全5カ所)に表示。これにより、アプリで確認しなくても次に到着する列車の号車ごとの混雑情報をホーム上で事前に確認でき、空いている号車へ移動することが可能になる。この取組みによる乗車時の行動変容の効果を検証するとともに、号車ごとのリアルタイム混雑状況に関するアンケートを実施するとのこと。

デプスカメラと人工知能(AI)を用いた列車混雑計測システムは、鉄道事業者において東京メトロのみ導入しており、「第14回日本鉄道技術協会坂田記念賞優秀賞」に続き、「第21回日本鉄道賞」の特別賞受賞が決定している。