歌手の中島みゆきが、吉沢亮主演のフジテレビ系ドラマ『PICU 小児集中治療室』(10月10日スタート、毎週月曜21:00～)の主題歌を担当することが27日、明らかになった。中島にとって、初の月9主題歌となる。

中島みゆき

楽曲タイトルは「俱(とも)に」。風立つ北の大地を想像させる壮大なバラード楽曲で、中島が、強く、気高く、愛に満ちた優しい歌声で作品を温かく包み込む。音源は、第1話で初公開される予定。

これまで、ドラマ『家なき子』(94年、日本テレビ)の「空と君のあいだに」、連続テレビ小説『マッサン』(14年、NHK)の「麦の唄」、ドキュメンタリー番組『プロジェクトX～挑戦者たち』(00～05年、NHK)の「地上の星」「ヘッドライト・テールライト」など、名番組に名曲を提供してきた中島。これまでフジテレビの連続ドラマには、木曜劇場『親愛なる者へ』(92年)の「浅い眠り」、同『Dr.コトー診療所』シリーズ(04年・06年)の「銀の龍の背に乗って」の2曲を提供してきたが、16年ぶりにフジ連ドラの主題歌を担当することになる。

コメントは、以下の通り。

■中島みゆき
「ドラマ主題歌のお話をいただきまして、折よく新アルバム制作中でしたので、その中の曲を試聴に、フジテレビのスタッフさんにレコーディングスタジオまで、御出を願いました。採用かどうかの結果を待つあいだは、まるで、我が子の、お受験に付き添う親のような気持ちでした。ドラマの完成を、とても楽しみに待っております」

■吉沢亮
「不安に苛（さいな）まれる時や、極限状態であればある程、人間は“あの人がいるから”“あの人のために”と他人に依存する生き物なのだと思います。全く先の見えない暗闇に新たに道を作ろうとする志子田先生たちに、そっと明かりを灯してくれるようにも、生死を彷徨（さまよ）う患者さんたちに対する応援歌のようにも聞こえました」

■金城綾香プロデューサー
「拝聴した時、最初は優しくて柔らかく、その後にどんどん力強くなっていく中島さんの歌声が、お腹の奥に響き渡るように感じて、その力強さに感激しました。歌詞に込めて下さった思いを、ドラマの中でも大切にしたいと思っております」