アラガン・ジャパンとNPO法人 エンパワリング ブレストキャンサーは、乳がん啓発月間である10月に、罹患後の人生が長い乳がんにおいて不足している「乳がんになった後」の情報を知り、事前に考える機会を設けることで、罹患後の生活の質(QOL)向上を目指す「~なる前に考えておきたい~ 乳がんになった日からの選択展」を、9月30日~10月2日の3日間、グランフロント大阪にて開催する。

  • ※画像はイメージ。当日の展示内容は変更になる可能性がある

乳がんは、がんの中でも日本女性がかかる割合がトップであり、9人に一人が乳がんになると言われている。年代別でみると、乳がんの罹患率は30歳台後半から増加し始め、40歳台後半から60歳台後半でピークになる。また、早期発見・早期治療により、StageⅠ、Ⅱの10年後の生存率は90%以上と他のがんと比べると比較的高く、罹患後の人生が長いがんでもあるため、QOL向上が重要視されているという。

乳がん検診受診率について都道府県別でみると、大阪府の乳がん検診受診率は41.9%と、全国平均の47.4%を下回り全国ワースト5位という状況。また、乳がん治療の選択肢のひとつで、治療による乳房切除後に失われた乳房を取り戻す「乳房再建術」について、大阪府は乳房再建手術可能な施設数が全国で2番目に多いにも関わらず、「乳房再建術」の認知率は全国ワースト2位ということが判明しているとのこと。

こうした背景を踏まえ、実際に乳がんになった時に焦ったり怖がりすぎたりすることなく、短い時間の中でも納得して選択ができるような土台をつくるため、乳がん検診受診率及び乳房再建手術の認知率が低い大阪府にて、同イベントを開催する。

イベントでは、乳がん患者の経験談をもとに、それぞれの人生で大切にしてきたことや葛藤のエピソード、様々な選択とその決断に至ったストーリーを展示するという。