ソニーが11月2日に発表した、ランナー向けの新しい“オフイヤーヘッドホン”。クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で支援プロジェクトがスタートしたので、さっそく出資してみました。Indiegogoはすべて英語表記でとっつきにくいところもあるので、手続きの流れを簡単に紹介しましょう。

  • ソニーのランナー向け“オフイヤーヘッドホン”。Indiegogoでクラウドファンディングプロジェクトがスタートした

  • オフイヤーヘッドホンの発案・プロジェクト企画運営・エンジニアリングを担当した、ソニーの田中一平氏(左)と中村歩己氏(右)

オフイヤーヘッドホンのプロトタイプを使ってみた

既報の通り、ソニーの「Off-Ear Headphones」(以下、オフイヤーヘッドホン)は、「心地よく走るために」というコンセプトでランナー向けに開発した新製品。16mm径ドライバーを収めたハウジングがネックバンドに固定されていて、カナル型(耳栓型)イヤホンのように耳穴に接する部位がありません。Bluetooth機能とバッテリーを内蔵しており、連続再生時間は約10時間、USB-C充電に対応します。

  • 「Off-Ear Headphones」(オフイヤーヘッドホン)

短時間ながら試作機を試用してみましたが、着け心地は良好。側圧はそこまで強くなく、眼鏡のツルに当たって着けているのが辛くなることもありません。手持ちのスマートフォンやウォークマンなどとBluetoothでワイヤレス接続して使います。なお、このオフイヤーヘッドホン向けのアプリなどは今のところ用意されていません。

  • 装着したところ

  • 耳穴にはいっさい干渉していない。短時間使ってみた限りでは、眼鏡のツルにあたって痛くなることもなかった

ウォークマンとペアリングして音楽を再生してみると、ソニーらしくバランスの良いサウンドが楽しめます。スポーツスタイル、かつオープン型なので「低音が抜けてスカスカした感じになるのでは?」と思うかもしれませんが、ダフト・パンク「Get Lucky」の重厚なビートもちゃんと聞こえてきたので、その心配は要らなさそうです。

音楽に混じって外の音も自然に耳に入ってくるので、ランニング中でも周囲に気を配れるでしょう。身体を軽く動かしてみたところ、耳の中でゴソゴソ不快な音がすることもなく、首をぐるぐる回したくらいではズレませんでした。本体はIPX4防水対応なので、汗や雨には耐えられそうです。

ランナー向けをうたっているものの、実際に使ってみると、個人的には屋外用途に留まらず、自宅で掃除や洗濯など家事をしながら使うのもアリかも……と感じました。また、マイクを内蔵していてハンズフリー通話が可能なため、テレワークや遠隔授業用として使いたい、というニーズが今後生まれる気もします。

まだ詳細は決まっていないものの、ソニーでは今後、ユーザーのフィードバックを集める機会を設けることも検討中とのこと。

Indiegogoで出資してみた

個人的には気になるプロダクトだったので、さっそくIndiegogoで出資してみました。

昨今はクラウドファンディングサイトも割と一般的なものになってきていますが、Indiegogoはすべて英語表記なので、初めての人にはとっつきにくい印象があると思います。ただ、筆者も今回初めて登録してみたのですが、実際にやってみるとそこまで難しいものではありません。

まずはIndiegogoのサイト右上にある「Sign Up」を選んで、自分のアカウントを取得します。この段階で必要なのは、名前とメールアドレスとパスワードだけ。Facebookアカウントを持っているのであれば、連携させて新規アカウントを取得することもできるようです。筆者はメールアドレスとパスワードでアカウントを作りました。

  • Indiegogoのトップページ

  • まずはアカウントを登録する

次に、オフイヤーヘッドホンのプロジェクトページ(Indiegogo上のページ)に行き、出資コースを選んで「GET THIS PEAK」ボタンをクリックします。

同プロジェクトの成立台数は300台としており、出資募集期間は12月1日(日本時間)まで。先着300台限定で「早期支援特別プラン1」(8,500円/送料別)、301台以降600台までの「早期支援特別プラン2」(11,300円/同)を用意しており、601台以降は通常プラン(14,200円/同)となります。日本国内へ配送する場合は、上記のプランの金額に加えて送料1,100円がかかるようです。

筆者は運良く、早期支援特別プラン1を選ぶことができました。出荷予定はどのプランでも「2022年8月(Estimated Shipping:August 2022)」とだいぶ先ですが、気長に待つことにしましょう。なお、日本から支援(購入)して日本の住所に配送する場合は、国内の電波法に基づく技術基準をクリアしたものが届けられるとのこと。

  • 支援(購入)したいプランを選ぶ。画像で選択しているのは通常プラン

プランを選択したら、あとは届け先の住所と支払い方法を指定するだけ。

住所の書き方は日本とは異なりますので、今回は英語表記のやり方を検索して調べながら打ち込みました。ざっくりいうと、都道府県が「City」、市区町村が「Address Line 2」、残りの所番地やマンションなどの建物名、部屋番号などが「Street Address」となります。「Postal Code」には郵便番号、「Phone Number 」には携帯の番号を指定しました。

支払い方法はクレジットカードとApple Payが選べましたが、筆者はクレジットカードを選択しました。最後にすべての入力内容を確認して、利用規約・プライバシーポリシーに同意し、「SUBMIT PAYMENT」ボタンをクリックすると出資完了です。

  • 届け先の住所を記入する

  • 支払い方法を選び、入力内容を確認したら「SUBMIT PAYMENT」ボタンをクリック

指定したメールアドレスにも、出資完了した旨のメールが届きます。Indiegogoではプロジェクトのことを「Campaign」と呼ぶようで、「キャンペーンに協力いただきありがとうございます!」と書かれていました。

なお、東京の半蔵門ランナーサイト「JOGLIS」では、このオフイヤーヘッドホンのデモ機の体験会が11月4日から実施されることになっています。気になる人はまず体験してみると良いでしょう。

  • このページに遷移したら正常に支援完了だ

  • 指定のメールアドレスにも同じ内容のメールが届いた。ちなみにこの下には支援内容の詳細も記載されている。筆者は13番目のプロジェクト支援者となったようだ