三菱電機は11月1日、液晶テレビ事業の縮小を発表した。同社では「市場環境やニーズの急激な変化に伴い、製品競争力の維持が困難な状況となったため」と理由を説明している。
液晶テレビ「REAL」シリーズの家電量販店向けの製品出荷は2021年9月に終了。同社製品を中心に販売している地域家電店「三菱電機ストア」向けの自社ブランド品の出荷は2024年3月まで継続し、以降の方向性は今後検討するという。
今後、液晶テレビ事業に係わる経営資源を、重点成長事業の空調冷熱システム事業や、その他の家庭電器事業などへシフト。また、液晶テレビ事業を担当している京都・長岡京市の京都製作所については、最適な組織への改編等を検討しており、決定次第案内する。