パナソニックは9月21日、プレス向けオンライン発表会にてセパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-NS10K」を発表しました。クリーンドックと呼ぶダストボックス内蔵型の充電台を付属しており、コードレス掃除機を充電台にセットすると、掃除機にたまったゴミをクリーンドックが自動的に収集します。価格はオープン、推定市場価格は65,000円前後。10月25日発売予定です。
各メーカーのコードレススティック掃除機は年々、軽量・コンパクト化していますが、本体を小さく軽くすると、ダストビンの容量も小さくなりがちです。ダストビン容量が減ると、どうしてもこまめなゴミ捨て作業が発生します。新製品のMC-NS10Kは、この面倒なゴミ捨て作業を、「掃除機を充電台にセット」するだけで自動処理します。
製品名にセパレート型とあるように、MC-NS10Kはスティック本体には0.05L容量のコンパクトなダストビンのみを搭載。メインのダストボックスは、充電台に分離(セパレート)して内蔵されています。掃除後にスティック本体を充電台に戻すと、毎回、スティック内のゴミがクリーンドックに移動。面倒はゴミ捨ての手間がありません。
自動収集したゴミは、クリーンドック内の紙パックに収集。紙パック容量は約0.8Lで、ゴミの処理はだいたい1カ月に1回程度とのこと。紙パック式なので、ゴミを捨てるときにホコリが舞い上がらず、清潔にパック交換できます。紙パックは1枚だけ付属しますが、別売りの交換用紙パック(S型)「AMC-U2」は946円です。
クリーンドックには「ナノイーX」デバイスを内蔵。掃除後にスティックを戻すと、1日あたり約4時間「ナノイーX」が放出されて、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭してくれます。
ダストボックスを分離するメリットは、ゴミ捨て作業からの解放だけではありません。スティック掃除機本体のダストビンを可能な限り小さくできることで、本体のスリム化と軽量化を実現。本体の重さはスティック時で1.5kg、手元重量は約0.45kgといいます。
パナソニック独自の機能として、人気の「からまないブラシ」も採用。円すい形のダブルブラシを高速回転させることで、絡まってくる毛をブラシ中央に集めながら吸引する特殊形状のブラシです。このほか、目に見えない約20μmのハウスダストまで検知して、ゴミが多いと赤が点滅、キレイになると青が点灯するクリーンセンサーも装備しています。
充電時間は約3時間、満充電時の運転時間はHIGHモードで約6分、AUTOモードで約10~15分。付属品は、すき間用ノズルとS型紙パック(1枚)です。
今回のオンライン発表会で製品説明をした河野氏は、「パナソニックのこれからの家電」として、「家族みんなが家事に参加しやすい製品を開発したい」とコメント。
たとえば、11月発売予定の「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129A」は、液体洗剤や柔軟剤はもちろん、おしゃれ着洗剤まで自動で投入する機能を搭載することで、「洗剤の種類や必要量がわからない人も使える洗濯機」だとします。同じように今回発表したMC-NS10Kも、部屋を掃除して充電台に戻せば、掃除機からのゴミ捨てまで自動的に完了。普段はコードレススティック掃除機になじみがない人にとっても、使いやすい製品と語りました。