アイドルグループ・嵐の松本潤が2022年1月期のテレビ朝日系新ドラマ『となりのチカラ』(毎週木曜21:00~)で主演を務めることが明らかになった。

松本潤

今作は、ドラマ『家政婦のミタ』(11年)や『過保護のカホコ』(17年)で知られる人気脚本家・遊川和彦氏によるオリジナルドラマ。主演映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』の公開を今冬に控え、2023年にはNHK大河ドラマ『どうする家康』で主人公・徳川家康役を演じる松本が、今作でテレビ朝日のドラマ初主演を果たす。

松本が演じるのは、思いやりと人間愛だけは人一倍、だけど何をしても中途半端で半人前な男“中腰の”中越チカラ。幸せそうな人を見るとちょっとうれしくなり、悲しい人を見るとちょっと悲しくなり、困っている人を見ると気になって仕方なくなり、声をかけようかかけまいか中腰のままあれこれ悩み抜いていつも「大丈夫ですか? 何かありました?」と声をかけてしまう……そんなキャラクターだ。

舞台となるのは、様々な問題を抱える住人たちが暮らす都内のとあるマンション。まわりが見て見ぬふりをして通り過ぎていく中で「人を救いたい」「周囲を平和にしたい」という思いから中途半端に他人の問題に関わり、中腰になりながら悩むチカラ。しかし孤独な周囲の住人を心配して思いやり、失敗を繰り返しながらも悩みを解決していくことで、マンションはひとつのコミュニティとなって強い繋がりを持っていくことに。

今作は、「私、失敗しないので」でおなじみのドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』を10月から放送する木曜21時の枠で、2022年の1月にスタートする。松本、遊川氏のコメントは以下の通り。

■松本潤

失敗しないドクターの次に、失敗だらけの中途半端な男を演じることになりました(笑)。松本潤です。テレビ朝日で初めてドラマに出演させて頂くことになりました! しかも脚本、監督は気鋭・遊川和彦さん。

今まで見たことのないドラマになると思います。僕自身、どんな作品になるのかまだ想像できていません。遊川さんに怒られないようにしながら(笑)、ガッチリ組み合って作っていきたいと思います。

現代社会の様々な問題に、中腰の中途半端な男がオロオロと立ち向かい「ほんの少しでも世界が良くなること」を願うドラマです。

大変な状況が続く日々ですが、見てくださった方が心が軽くなり、少しだけ勇気がもてる。そんな作品にしたいと思いますので、楽しみにしていてください。

■遊川和彦氏(脚本・演出)

格好いい俳優が格好いい役をやることに猛烈な拒否反応があるへそ曲がりのぼくに、「松本潤さんで連ドラを……」というオファーがテレ朝から来たことは、ファンの方には物凄くアンラッキーなことだったかもしれません。

実際、ぼくは「今まで見たことのない情けない男をやらせたい」と即答したから。でも、企画書を読んで、「おもしろいですね」と出演を快諾してくれたマツジュンの笑顔を見た瞬間、何だか物凄く心地よいと言うか、ほんわか幸せな気持ちになりました。「こ、これは、主人公チカラそのものじゃないか……」と内心興奮したのを覚えています。

彼なら、決断力がなくてすぐ中腰になるけど、限りない優しさを持つこの主人公を、リアルな人間として見事に演じてくれると確信し、ワクワクが止まりません。

出口の見えない閉塞感の漂う今だからこそ、「チカラ君みたいな人が、となりにいてくれたらいいなあ」と、沢山の人が思ってくれる作品になればと心から願っています。