JR九州は27日、平成28年熊本地震の影響により、2016年4月から一部区間で不通となっていた豊肥本線について、全線での運転再開日が決定したと発表した。肥後大津~阿蘇間は8月8日の始発列車から運転再開する。

  • 立野~赤水間でのレール敷設作業の様子

  • 被災後の瀬田~立野間の斜面崩壊現場

  • 現在の瀬田~立野駅間の斜面崩壊現場

豊肥本線は熊本地震などの影響で線路設備に大きな被害を受けた。被害の大きかった肥後大津~阿蘇間(27.3km)は現在も不通となっており、国や熊本県と連携しつつ、復旧工事が進められてきた。今後の工程を精査した結果、8月8日の始発列車から運転再開できる見通しとなり、これにより豊肥本線は熊本~大分間の全線が開通。運転再開後の時刻など、詳細は決定し次第、改めて発表するとしている。

肥後大津~阿蘇間の復旧工事に関して、5月20日の時点で土木設備は約9割(51カ所中49カ所完了)、軌道設備は約8割程度(27.3kmのうち21.0km完了)が完了し、軌道工事が完了したところから順次、電気設備の工事に着手しているとのこと。今後も運転再開に向け、「復旧工事を、全力をあげて進めてまいります」とJR九州。なお、天候等の影響による工事の進捗状況により、運転再開日が変更となる場合もある。