日本マイクロソフトは2019年10月17日、都内でMicrosoft Surface Hub 2Sや協業するスチールケースの新製品、10月23日より発売するSurfaceファミリーを披露するプレスイベントを都内で開催した。Surface Pro 7をはじめとする各Surfaceデバイスの特徴は別記事で紹介するとして、本稿ではイベント全体の内容をレポートする。

コラボレーションを可能にする「Surface Hub 2S」

日本マイクロソフトは2017年9月より協業を開催したスチールケースのオフィスを借りて、前半は「Microsoft Surface Hub 2S」やスチールケースの「Flex Collection」、後半は「Surface Pro 7」「Surface Laptop 3」といった製品を次々と披露した。2019年9月より日本市場に出荷開始したMicrosoft Hub 2Sだが、メディア向けにお披露目したのは今回が初めて。Microsoftは「日本の『働き方改革』に刺激を受けている。チームをエンパワーするSurface Hub 2Sを使えば、世界中どこでも(チームが)一体になる」(Microsoft CVP, Matt Barlow氏)と強調した。

  • Microsoft CVP, Matt Barlow(マット・バーロゥ)氏

    Microsoft CVP, Matt Barlow(マット・バーロゥ)氏

  • Microsoft Surface Hub 2Sのベゼルは15.5㎜だと薄さをアピール。また、本体重量も約28キロと40%軽量化した(前モデル比)

  • 4K+カメラやノイズキャンセリング機能を搭載したマイクについて、デモンストレーション担当者は「ささいなことに思うかもしれないが、チームワーク(の一体感を高める)には重要」と語る

  • 「Microsoft Whiteboard」のink grab(インクグラブ)機能を使うと、画像データの図形や文字をインクに変換できる

  • Microsoft Surface Hub 2Sの背部は脱着式のコンピュートカートリッジにマザーボードを搭載。保守性の高さとアップグレードを可能にしている

MicrosoftはノートPCが登場し、オフィスデスクに固着する必要がなくなった時の開放感を例に挙げつつ、「(Microsoft Surface Hub 2Sをケーブルレスで使用すると)チームをフリーにさせる。会議室の予約も不要だ」(Barlow氏)と述べつつ、会議を始めるまでの準備が不用になるとデバイスの可能性を強調した。なお、オプションの「APC Chargeモバイルバッテリー(シュナイダーエレクトリックから2020年以降発売予定)」と「Steelcase Roamモバイルスタンド」にSurface Hub 2Sを搭載することでケーブルレスでの運用が実現可能。日本マイクロソフトの担当者によれば、2時間程度の連続稼働が可能だという。また、2020年初頭から85インチバージョンの発売を予定している。