Samsung Electronicsが米国で開催した新製品発表会「Galaxy Unpacked 2019」の中心となったのは、フラッグシップスマートフォンの「Galaxy Note10」シリーズでした。同時に、Windows PCの「Galaxy Book S」、Androidタブレットの「Galaxy Tab S6」、そしてスマートウォッチの「Galaxy Watch Active 2 Under Armour Edition」が発表されました。

  • Galaxy Unpacked 2019の会場となった米ニューヨークのBarklays Center

  • Galaxy Book S

    スマートフォン以外にもGalaxyシリーズの製品を発表したSamsung

Galaxy Book S

Galaxy Book Sは、OSにWindows 10を搭載した13.3型ノートPCです。超薄型軽量のボディで、本体サイズはW305.2×D203.2×H6.2~11.8mm、重さは950gというスペック。最薄部は6.2mmという薄さに、1kgを切る軽さがポイントです。ディスプレイは13.3型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶、タッチスクリーンも搭載しています。

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    Galaxy Book S

  • Galaxy Book S

    非常に薄型のボディを採用

  • Galaxy Book S

    側面は、USB Type-Cとイヤホンジャックのみと、非常にシンプル

  • Galaxy Book S

    底面の右端にSIMカードスロットがあります

  • Galaxy Book S

    天板もフラットでシンプル

  • Galaxy Book S

    本体カラーは2色を用意

プラットフォームとして、QualcommのSnapdragonを採用している点も特徴です。SoCとして7nmプロセスのSnapdragon 8cxを搭載しており、オクタコアのプロセッサは駆動周波数が最大2.84GHz+1.8GHzとなっています。GPUはAdreno 680、ISPはSpectra 390と、スマートフォンと同様のスペックとなっています。

  • Galaxy Book S

    QualcommのSnapdragonを搭載

  • Galaxy Book S

    デバイスマネージャーを確認したところ

スマートフォンのようにLTEモデムも内蔵しています。ナノSIMスロットを搭載し、LTE Cat.18をサポート。ギガビットクラスのLTE通信が可能で、オールウェイズオンによって常時通信が可能です。連続動画再生時間は23時間と、バッテリー駆動時間も十分なレベル。

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    LTE通信をサポート

  • Galaxy Book S

    キーボード部。右上の電源ボタンは指紋センサーが一体となっています

メモリが8GBである点とディスプレイの解像度がフルHD止まりなのはやや残念なところですが、価格も999ドルからと比較的お手ごろ。発表されたばかりのスマホ、Galaxy Note10との連携もアピールしており、USBケーブルでつなぐとGalaxy Note10のDeX機能が動作したり、OneDriveやスマホ同期アプリとの連携が紹介されていました。ただ、こうした機能自体はGalaxy Book Sだけの機能というわけではありません。

  • DeX機能は、従来モニターに接続して使うものでしたが、新たにPCに接続しても使えるようになりました。DeX機能は、スマホのGalaxyをモニターに接続して、デスクトップUIで利用するものです

発表会のGalaxy Unpacked 2019には、米MicrosoftのCEOであるSatya Nadella氏も登場。Samsungとの関係を強化し、「今回はスタートに過ぎず、この提携によって今後より多くのことを実現し、より多くのことを提供する」とアピールしています。

  • 米MicrosoftのCEO、Satya Nadella氏(左)と、Samsung IT & Mobile Communicationsの社長兼CEO、DJ Koh氏

Galaxy Book Sは、ARM版Windows搭載PCとして魅力的な製品に仕上がっており、日本での発売も期待したいところです。

  • Microsoftによるプレゼンテーションは、スマホ同期やOneDriveとの連携による生産性の向上に主眼が置かれたものでした