南海電気鉄道は百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産への登録決定を記念し、百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録記念キャンペーンを実施する。ラッピング列車の運行、鉄道・バス各社との共通デザインロゴマークの掲出、堺エリアの観光パンフレット発行など、世界文化遺産登録決定で注目を浴びる堺エリアをさらに盛り上げるべく、さまざまなイベントを展開する。

  • ラッピング列車のイメージ

ラッピング列車は1000系6両1編成を使用し、先頭車両(1・6号車)は「世界遺産堺・百舌鳥古墳群へは南海電鉄で!」とのメッセージとともに、「南海ハニワ駅長」や現代・古代の古墳群のイラストを大きく配置。中間車両(2~5号車)は茶の湯・和菓子・堺打刃物・注染和ざらし・お香といった堺の伝統産業・伝統文化をハニワ駅長が体験する姿を描いている。すべての車両の背景に自転車・旧堺燈台・路面電車といった堺らしいモチーフの「堺柄」がデザインされ、共通デザインのロゴマークも配置する。

7月20日に難波駅4番線降車ホームでラッピング列車の運行開始を記念したセレモニーを開催。難波駅に停車したラッピング列車の車内で、百舌鳥古墳群に関するパネル展示やハニワ課長・ハニワ駅長との記念撮影会も実施する。撮影会の来場者(先着200名)には、ハニワ型うちわ・古墳型メモパッド・ハニワ駅長クリアファイルをプレゼント。ラッピング列車は7月21日から運行開始し、南海本線・空港線の難波~関西空港・和歌山市間にて、2020年6月30日までの運行を予定している。

7月20日出発のハニワ駅長と行く古墳ツアーも実施。難波駅2階中央改札前に11時集合、仁徳天皇陵古墳拝所で15時解散を予定し、ラッピング列車の難波駅入駅見学や、ラッピング列車内での記念イベント(パネル展示見学、写真撮影)、難波駅から三国ヶ丘駅までラッピング列車への乗車、堺市博物館学芸員の白神典之氏による案内で仁徳天皇陵古墳周辺を巡るツアーなどが行われる。

  • 共通デザインロゴマーク(ヘッドマーク)デザイン例

  • 幻のハニワ駅(イメージ)

南海電鉄・近畿日本鉄道・阪堺電気軌道・南海バスの4社が参加し、共通デザインロゴマークも掲出。前方後円墳をかたどったマークに、「世界文化遺産 百舌鳥・古市古墳群」と中央に大きく配した共通デザインのロゴマークを掲出した電車・バスを運行する。南海電鉄では7月21日から順次、南海本線・空港線を走る1000系1編成(6両)・3000系1編成(8両)・8300系1編成(6両)に掲出する。

その他、堺の観光パンフレット「sakai たび図鑑」の発行、謎を解き明かすと賞品がもらえる「さかいナゾトキブック」の発行、南海電鉄・堺市・JR西日本・阪堺電気軌道・南海バスと統一したビジュアルのポスターの掲出、堺東駅・三国ヶ丘駅・堺駅にて世界文化遺産登録記念装飾の実施などが行われる。堺東駅西改札口内駅務室前では、7月20日から12月1日までの期間限定で、ハニワ駅長が駅長を務める幻の駅「ハニワ駅」が出現する。