京都鉄道博物館は16日から、新天皇即位を記念した企画展「鉄路を翔けた鳳凰 ~お召列車と貴賓室~」を開催する。これに関連して、学芸員解説ツアーや展示車両の車内公開など、さまざまなイベントを実施する。

  • 京都鉄道博物館では5月16~20日に「サロンカーなにわ」の車内特別公開も行われる

「鉄路を翔けた鳳凰 ~お召列車と貴賓室~」では、天皇・皇后による行幸啓の際に運行されるお召し列車と、駅到着時に休憩所となる貴賓室をテーマに、行幸啓において鉄道が果たしてきた役割に迫る内容となる。明治から平成までの行幸啓の歴史と鉄道の関わりを多数の資料や写真、装飾品などを通して紹介する。開催期間は7月15日まで。

期間中、5月18日・6月8日・7月13日の3日間限定で学芸員解説ツアーを実施。企画展を担当した学芸員が見どころポイントを紹介する。皇族・貴賓客用として製造されたマロネフ59形1号車、同時代に製造されたスシ28形301号車など、普段は公開していない車両の中も見学できる。参加無料で、各日14時から行われる。

企画展初日の5月16日から5月20日まで、お召し列車として使用されたこともある14系客車「サロンカーなにわ」の車内特別公開を実施。6月22・23日には展示品解説セミナーを開催。昔のきっぷ(硬券)についての解説や資料映像の上映を行うとともに、硬券印刷機による券面の印刷、駅窓口で行っていた日付印字器による日付の印字、改札鋏での入鋏を参加者に体験してもらう。展示品解説セミナーは、各日とも11時30分・13時45分・15時30分の3回実施。各回30分前から先着20名に整理券を配布する。