2018年6月30日より劇場上映開始、8月8日よりBlu-ray&DVDが発売される、Vシネクスト『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』(監督:坂本浩一)は、2018年2月に放送を終了したスーパー戦隊シリーズ『宇宙戦隊キュウレンジャー』の後日譚であると同時に、2017年夏に劇場公開、およびBlu-ray&DVD発売されたVシネマ『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』に続く「スペース・スクワッド」シリーズの続編でもある。

  • 平田裕香(ひらた・ゆか)。1983年9月15日生まれ。北海道出身。1998年に芸能界デビュー後、CM、映画、舞台、テレビドラマ、バラエティ番組などに出演すると同時に、グラビアアイドルとしても活躍する。2007年『獣拳戦隊ゲキレンジャー』でゲキレンジャーと敵対する臨獣カメレオン拳のメレを演じて特撮ファンから絶大なる支持を得た。撮影:大塚素久(SYASYA)

全銀河宇宙を邪悪に染めようと企む邪教団「幻魔空界」十二使徒のひとり・宇宙忍デモストが、時空の裂け目を通って"もうひとつの宇宙"へと逃走。そこは、宇宙幕府ジャークマターの支配を打ち破り、各惑星に平和をもたらした宇宙戦隊キュウレンジャーのいる宇宙だった。

デモストは、新たに開発された"ネオキュータマ"を使い、かつて歴代スーパー戦隊に倒された悪の戦士たち(ヴィランズ)を復活させることに成功する。しかし、ネオキュータマを盗み、デモストに差し出したのは、なんとキュウレンジャーの一員として正義のために戦っていたカメレオングリーン/ハミィだった!

現在、宇宙大統領を務めているホウオウソルジャー/鳳ツルギはハミィを全宇宙に指名手配するが、ハミィを信じるシシレッド/ラッキーはツルギと対立。かつて仲間同士だったキュウレンジャーは今や2つに分かれ、激しく争い合うことに……。

そんな中、デモストを追ってスペース・スクワッドの宇宙刑事ギャバン(typeG)/十文字撃と宇宙刑事シャイダー/烏丸舟が、時空を越えてラッキーたちの元に姿を現した。果たしてギャバンはデモストの陰謀を暴き、内部崩壊したキュウレンジャーの"絆"を元に戻すことができるだろうか? 

キュウレンジャーのメンバー12人が総登場するのはもちろん、宇宙刑事ギャバン、宇宙刑事シャイダーの『スペース・スクワッド』チームに、『世界忍者戦ジライヤ』(88年)のヒーロー磁雷矢(ジライヤ)がニュージェネレーションとなって加入しているほか、歴代スーパー戦隊シリーズからもヴァグラスのエスケイプ(特命戦隊ゴーバスターズ)、外道衆の腑破十臓(侍戦隊シンケンジャー)、宇宙海賊バスコ・タ・ジョロキア(海賊戦隊ゴーカイジャー)、そして臨獣カメレオン拳のメレ(獣拳戦隊ゲキレンジャー)という個性豊かなヴィランたちが死の世界から復活を果たす。

ここでは、キュウレンジャーとスペース・スクワッドを相手に戦う「ヴィランズ」のひとり、メレを演じた平田裕香にインタビューを敢行し、2007年に放送された『獣拳戦隊ゲキレンジャー』の思い出や、約10年ぶりにメレとして復活を果たした『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』の撮影時のエピソードなどを語ってもらった。また写真撮影では、普段の柔らかな表情とメレを意識したクールな顔も披露。インタビューとともに、それぞれの表情にも注目していただきたい。

――『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』では、歴代スーパー戦隊シリーズで印象的な活躍をされた"強敵"たち、すなわち「ヴィランズ」が堂々の復活を果たすことが発表されてSNSを賑わせました。それだけ平田さん演じるメレをはじめとする人気キャラクターの復活がファンの興奮を呼んだわけですが、平田さんご自身はメレの復活について、最初はどのように思われましたか。

ふたたびメレを演じることについては、素直にうれしさがありました。でも、撮影が始まる直前は、ちょっとドキドキしていたんです。当時の衣装がちゃんと着られるかどうかと……。不安ではありましたが、撮影所に行ってメレの衣装を見た瞬間、胸にこみ上げるものがありましたね。『ゲキレンジャー』をやっていた1年半もの間、ほぼほぼ毎日着ていた衣装が、まるで私が来るのを待っていたかのように綺麗なままで保存されていたものですから。

――今回のメレの衣装は、当時のものなんですね。

そうなんです。コスチュームから、手袋も靴も、頭の飾りも、当時のものがしっかり残っていました。メレの衣装は替わりがありませんので、世界にただ一着だけなんですよ。他の戦隊キャラクターによっては現物の衣装が残っていない人がいる中で、当時のメレの衣装がまた着られることに感激していました。