ANAとSBドライブは2月21日からの羽田空港新整備場地区での実証実験を皮切りに、空港における自動運転バスの導入に向けた取り組みを開始した。今回の実証実験を皮切りに、2020年以降の空港における自動運転バスの実用化を目指して、段階的に実証実験に取り組んでいく。

  • 2月21日から羽田空港新整備場地区にて実証実験

    2月21日から羽田空港新整備場地区にて実証実験

羽田空港新整備場地区で実施する実証実験では、公道における自動運転レベル3および4相当の自動走行を実施する。実証実験では、自動運転技術を研究・開発する先進モビリティが市販の小型バスをベースに改造した実験車両と、SBドライブが開発中の遠隔運行管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を使用して、車両走行制御技術や遠隔運行管理システムの検証などを行う。

ANAでは、技術革新の流れを確実に捉え、「人と技術の融合・役割分担の見直し」を図ることで、より少ない労力と人数で、誰にとっても簡単で働きやすい環境を整えるべく、航空分野におけるイノベーションを推進していく。空港における自動運転バスの導入を通じて、利用者の安全性・利便性を担保した上で、決められたルートを走行する定型業務における省力・省人化の実現を目指す。

羽田空港新整備場地区で実施する実証実験は2月21~28日の期間、羽田空港新整備場地区(東京都大田区羽田空港)の公道約2.3km(自動運転レベル3)にて実施する。

  • 公道における自動運転レベル3および4相当の自動走行を実施

    公道における自動運転レベル3および4相当の自動走行を実施

レベル3とはSAE Internationalの定義(J3016)による自動運転レベル3で、自動運転システムが全ての運転タスクを実施(限定領域内)。作動継続が困難な場合の運転者は、システムの介入要求等に対して、適切に応答することが期待される(出所: 官民ITS構想・ロードマップ2017)。今回の実証実験は公道でレベル3相当の実証実験(正着制御や障害物回避などを含む)を行い、制御技術やセンシング技術の高度化に向けたAI(人工知能)技術の活用可能性を検証するほか、加減速制御の活用による車内転倒事故の減少、乗り心地改善に係る検証を行う。

レベル4とはSAE Internationalの定義(J3016)による自動運転レベル4で、自動運転システムが全ての運転タスクを実施(限定領域内)。作動継続が困難な場合、利用者が応答することは期待されない(出所:官民ITS構想・ロードマップ2017)。今回の交通規制をかけない公道でかつ運転席が無人の状態でのレベル4相当の実証実験は、国土交通省との協議の上、関東運輸局の基準緩和措置を受けた車両を使用し、警察庁の遠隔型自動運転システムの公道実証実験に係る道路使用許可の申請に対する取り扱いの基準にのっとって実施する。遠隔運行管理システム「Dispatcher」を使用した遠隔操作の検証を行う。

  • 遠隔運行管理システム「Dispatcher」について

    遠隔運行管理システム「Dispatcher」について

実験車両は日野ポンチョがベース車両で、全長7.14×全幅2.25×全高3.10m、乗車定員は28人(座席数10、運転席含む)。主な搭載機器として、自動アクセル制御装置、自動ブレーキ制御装置、自動操舵装置、LiDAR(レーザースキャナー)、ミリ波レーダー、GPS受信機を備えている。