ドイツのアウディAGは11日、バルセロナで開催されたアウディサミットにて、新型「A8」が世界デビューを飾ったと発表した。第4世代に進化した「A8」は新しいデザイン言語、革新的なタッチスクリーン操作コンセプト、さらに進化した自動運転などを採用する。新型「A8」は2017年晩秋からドイツで販売が開始される。

アウディ新型「A8」

新型「A8」のエクステリアは、直立したシングルフレームグリルが備わったフロントエンドや力強いボディスタイルが特徴。全長は標準仕様で5.17mとなっており、ホイールベースを13cm延長した「A8 L」も用意している。灯火類には、フロントにアウディレーザーライトを用いたHDマトリクスLEDヘッドライト、リヤにOLEDテクノロジーを用いたテールライトとLEDライトスリップを採用した。

インテリアはスッキリとしたシンプルなデザインを採用。新しい操作系を採用することにより、従来モデルの特徴であったロータリープッシュボタンやタッチパッド、インストルメントパネルのボタンやスイッチ類もない。操作は大型ディスプレイのタッチパネルや手を振る動作などのタッチジェスチャーによって行う。

注目される自動運転については、市販モデルとして世界初となる「アウディAIトラフィックジャムパイロット」が採用された。この機能は中央分離帯のある比較的混雑した高速道路を60km/h以下で走行するとき、ドライバーに代わって運転操作を引き受ける。発進、加速、ステアリング、ブレーキの各操作が自動化され、ドライバーはそうした操作を注意して見守る必要がなく、ステアリングホイールから手を放したままでもよく、走行する国の法律が許せば、車載テレビを視聴することも可能だという。