アウディ ジャパンはこのほど、3月にフルモデルチェンジした「R8」のオープントップモデル「R8 スパイダー」を全国のアウディ・スポーツ店を通じて販売開始した。20秒で開閉できる軽量なソフトトップを採用している。

アウディ「R8 スパイダー」

「R8 スパイダー」は2010年に1世代目が発売され、今回登場した新型モデルが2世代目となる。クーペと同様にボディサイドのエアインテーク部にサイドブレードを装着することで、ミッドシップスポーツであることをアピール。フロントには左右それぞれ37個のLEDを備えたLEDマトリックスヘッドライトを標準装備している。一方、LEDリヤコンビネーションライトの間にハニカムグリルを装着するなど、クーペとは異なるデザインも採用した。

油圧電動式のソフトトップは遮音性に優れたクロス製で、フレームにはアルミニウムと鋳造マグネシウムを採用し、トップコンパートメントカバーはCFRP製となった。重量は約44kgと軽く、ボディ全体の軽量化と低重心化に貢献している。開閉に要する時間は約20秒で、50km/h以下であれば走行中でも開閉できる。

エンジンは最高出力540PSを発揮する自然吸気の5.2リットルV10エンジンで、7速Sトロニックトランスミッションと新開発のクワトロフルタイム4WDシステムと組み合わせる。電動油圧多板クラッチは運転状況に応じて駆動トルクを自動で分配し、極限の状況では前輪または後輪のいずれかへ100%のトルクを伝達することも可能だ。

同時に、低負荷時にはエンジンの片バンクを休止させるシリンダーオンデマンドも採用。アクセルペダルをオフにしたときにはエンジンを駆動系から切り離すコースティングモードと合わせ、高い燃費性能を実現した。アウディ「R8 スパイダー」の価格は2,618万円(税込)。