原画を無料で貸し出すことで、村おこし、文化祭、いろんな機会に役立ててもらう。その出口に絵本を置くことで、本の売り上げに結びつける。西野さんは「通常、書籍には賞味期限があって、発売から一定期間がいちばん売れる。でも原画展を国内外で行えば、作品は半永久的に売れ続ける。今日も、何処かでボクの原画展が行われています」と明かした。ネットで無料公開したのも、それにより"手元に置いておきたい"と考える人を増やして、結果的に売れるという「フリーミアム戦略」を意識してのこと。ちなみに現在、「えんとつ町のプペル」は20万部を超えてなお売れ続けている。

お金を「知る・使う・ふやす」サービス

イベントではこの後、お金を「知る・使う・ふやす」サービスを提供するベンチャー企業3社の代表が登壇、サービスの概要を紹介した。Kyash 代表取締役の鷹取真一氏が紹介したのは、無料送金アプリKyash。LINEやFacebookを経由して無料で送金できる仕組みで、友だちへの支払いのほか、Visa加盟店でも支払いに利用できるのが特徴となっている。

無料送金アプリKyashのサービス概要を説明する、Kyash 代表取締役の鷹取真一氏。LINEやFacebookを経由して、無料でお金をやり取りできる

続いて、マネーフォワード 取締役の浅野千尋氏は銀行口座、クレジットカード、電子マネーなどを紐付けて入出金の履歴確認や家計簿づくりに役立てられる「自動家計簿・資産管理サービス」を紹介。同社の家計簿アプリは利用者が500万人を突破したという。

「自動家計簿・資産管理サービス」を紹介する、マネーフォワード 取締役の浅野千尋氏。同社の家計簿アプリは利用者が500万人を突破している

最後に、お金のデザイン 取締役 COOの北澤直氏が登壇。プロの資産運用をロボットが行うロボアドバイザー「THEO(テオ)」について解説した。世界86カ国・地域の11,000銘柄以上から最適なプランが提案されるという同サービス。北澤氏によれば、無料診断体験者は30万人にのぼり、THEO運用実施者は約1万1千人に達したという。

プロの資産運用をロボットが行うロボアドバイザー「THEO」について解説する、お金のデザイン 取締役 COOの北澤直氏