ドイツのアウディはこのほど、ニューヨーク国際オートショーに先駆けて「R8 LMS GT4」を初披露したと発表した。市販の「R8 クーペ V10」をベースとしたレーシングカーで、5月のニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦する予定となっている。

アウディ「R8 LMS GT4」

「R8 LMS GT4」は生産モデルをベースとしたレーシングカー。50年以上も前から世界中でロードゴーイング スポーツカーがGTレースのベース車として人気を博しており、こうしたスポーツカーの伝統を引き継ぐ「R8 LMS GT4」は、GT4のレギュレーションの精神にも合致しているという。

同モデルが最初に参戦するレースは5月25~28日に行われるニュルブルクリンク24時間耐久レース。ヨーロッパで発足したGT4クラスは、2017年には世界に広がり、「R8 LMS GT4」は北米、アジア、オーストラリアとヨーロッパの各レースに参戦する。

「R8 LMS GT4」は「R8 クーペ」と60%以上もの構成部品が共通しており、生産も同じ工場で行われる。これにより、購入価格や維持費をリーズナブルな設定とすることが可能で、アマチュアチームに大きな恩恵をもたらす。最高出力は495PS(グレードによる)で、本格的な生産は今年後半に行われ、年末までに最初の顧客のもとへ届けられる計画だ。

「R8 LMS GT4」外観イメージ