RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1(内蔵GPU)
何故メモリアクセスが遅くなるのかといえば、内蔵GPUを利用することによる画面のリフレッシュ分が入るからである。グラフ72がRead、グラフ73がWriteとなる。
先のグラフ32/33におけるピーク性能と今回のピーク性能を比較すると、
Read | Skylake | KabyLake |
---|---|---|
Discrete GPU | 38939.1 | 38972.5 |
内蔵GPU | 38416.2 | 38194.5 |
差 | 522.9 | 778 |
Write | Skylake | KabyLake |
---|---|---|
Discrete GPU | 22870.3 | 22555.1 |
内蔵GPU | 22526.8 | 22066.4 |
差 | 343.5 | 488.7 |
となる(数字は何れもMB/sec)。KabyLakeの方が失われる帯域が多めになった。RMMTの実行中だから、3D表示は行っておらず、単に3840×2160@30fpsでデスクトップ画面を表示しているだけだからだ。ちなみにこの3840×2160@30fpsの表示に要する帯域は、単純計算だと3840×2160×30×24÷8≒711.9MB/secとなる。
KabyLakeのドロップ分はこの帯域+若干のオーバーヘッドであり、Skylakeの方はやや辻褄が合わないことになるが、何度か再テストを行ってもこの数字が揺らがないあたりは、Discrete GPU利用時の帯域には、まだマージンが200MB/sec分ほど残っていたと考えたほうが妥当なのかもしれない。
話を戻すと、一応バラつきはDiscrete GPUの場合に比べてやや増えるが、性能面での大きな違いはないことが再確認された形だ。