ファンレスのMini-ITXケース

Streacomの「DB4」は、ファンレス対応のMini-ITXケースである。本体サイズは260(W)×260(D)×270(H)mmとやや大きめながら、前後左右の4面がヒートシンクに加工されており、CPUからの熱を効率良く排出できる。素材はアルミで、表面はサンドブラスト仕上げ。PCらしからぬデザインはユニークだ。オリオスペックでの価格は42,984円。

Streacomの「DB4」。この形なので、どちらが正面なのかよく分からない

外装のアルミは複雑な形状に加工されている。これで表面積を増やす

内部には、最長20cmのグラフィックスカードを搭載可能。ドライブベイは、最大で3.5インチ×5または2.5インチ×12が利用できる。オプションのODD増設キット(5,400円)を使えば、スロットイン方式のスリムドライブを搭載することも可能だ。

標準仕様ではヒートパイプは3本で、TDP 65WのCPUまで対応するが、オプションのヒートパイプ増設キット(7,560円)を利用すれば、もう1面からの放熱も可能になり、冷却能力は110Wまで向上する。ただマザーボードのレイアウトによっては利用できない可能性もあり、上級者向けと言えるだろう。

底面の構造。バックパネルは中央に出ている。USB3.0×2ポートも用意

システムの構成例。左側がマザーボード、右側がストレージのエリアだ

CPUの熱はヒートパイプでケース側に逃がす。ブロックの場所は調整可能

オプションのヒートパイプ増設キットを使えば、冷却能力を強化できる

なお同ショップでは、このDB4を使ったBTOモデルの販売も予定しているとのこと。自作に不安がある人は、こちらを利用するのも良いだろう。BTOモデルの販売は今月中に開始される予定だ。

MasterCaseの下位シリーズ

Cooler Masterの「MasterBox 5」は、カスタマイズ性に優れたミドルタワーケース。内部スペースが広く確保されており、最高167mmのCPUクーラー、最長410mmのグラフィックスカード、最長360mmの水冷ラジエータの搭載に対応する。ドライブケージの場所も調整可能だ。価格は、ブラックが11,500円前後、アクリル窓付きのホワイトが14,000円前後。

Cooler Masterの「MasterBox 5」。非常にシンプルなデザインだ

モジュラーデザインにより、ドライブケージの場所を変えられる